パパもママも黒髪なのに、赤ちゃんの髪の毛は茶色いと「栄養不足かな」とか「将来、学校とかでいじめられないかな」と心配になってしまいますよね。
そこで、本記事では赤ちゃんの髪の毛がママやパパと違って茶色い原因や、茶色いのは栄養不足なのか、そして、黒くなるタイミングについてもご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
赤ちゃんの髪の毛が茶色い原因は？
パパとママが黒髪なのに、赤ちゃんだけは茶髪というのはよくあることです。では、赤ちゃんの髪の毛はなぜ茶色いのでしょうか。早速、見ていきましょう。
髪の毛の色はメラニン色素で決まる
赤ちゃんの髪の毛が茶色い原因についてご紹介する前に、まずは髪の色のメカニズムについて説明しいていきます。
髪に色があるのはメラニン色素の働きによるものです。メラニン色素には「ユーメラニン」と「フェオメラニン」があり、配合によって色が異なってきます。
一般的に、日本人はユーメラニンが多いため黒髪になり、ユーメラニンが少ないとこげ茶色に近くなります。また、フェオメラニンが濃くなれば赤茶色になります。
つまり、黒髪、茶髪、赤髪、ブロンドなど、人により髪の色が違うのはメラニン色素の配合の違いが影響しているということなのです。
赤ちゃんはメラニン色素が不安定
赤ちゃんの髪の毛が茶色である理由も、やはり前述したメラニン色素の配合が関係しています。個人差もありますがだいたい3歳くらいまではメラニン色素の働きが不安定です。
そのため、生まれたときは黒髪だったのに数カ月すると茶髪になったり、反対に茶髪だった赤ちゃんの髪の毛が黒く生え変わったりすることがあります。
赤ちゃんは成長するとともに髪が生え変わり、やがてメラニン色素の働きが安定すれば黒髪になります。また髪質も生後半年くらいまでは変化し続けます。
3歳ごろになると髪の毛は生え変わりますが、それに伴って黒髪なることが多いです。そして、髪質も生まれたころに比べてしっかりしてきます。
ただ、髪の毛は子どもによって個人差がかなり大きいので、ゆっくり待ちましょう。
赤ちゃんの髪の毛は遺伝の要素も強い
日本人は黒髪が多いですが、同じ黒髪でも人によって違いがあります。例えば、「真っ黒い髪の人」「茶色がかった黒髪の人」「ストレートヘアの人」「猫っ毛の人」「天然パーマの人」「癖っ毛の人」など様々です。
こうした髪色、量や太さといった髪質の違いには、遺伝が大きく影響します。ただ、パパとママどちらの遺伝子をより強く受け継ぐかは今だハッキリとは分かっていません。
実際、同じ親から生まれた兄弟でも髪の毛の質感が違うことはよくあります。パパとママ、どちらの遺伝子を強く受け継いだかによって、兄弟でも髪質は異なってくるのです。
また、隔世遺伝といって、おじいちゃんやおばあちゃんに似ることもあります。
髪の毛が茶色いと「栄養不足」というのは嘘？
髪の毛が茶色いと「栄養不足」だと言われますが、実際のところどうでしょうか？
髪の毛が茶色いのは栄養不足が原因ではない
大人の場合、元々黒髪の人が茶色になると、それは栄養不足が原因ですが、先ほど解説したように、赤ちゃんの髪の毛が茶色いのは一般的なことなので、心配することはありません。
赤ちゃんがすくすく元気に育っているようでしたら、髪の毛の栄養不足を気にしなくても大丈夫です。しかし、それでも不安があるようなら、母乳の質を見直すことも一つの方法ですよ。
赤ちゃんの髪の毛に白髪が増えると要注意
赤ちゃんの毛に何本か白髪が混じっていることがあります。これも茶髪同様に問題はなく、地域によっては赤ちゃんの白髪を「福白髪」と呼び、縁起がよいとされていることもあります。
しかし、中には病気をともなう白髪もあります。例えば、一カ所から束になった白髪の生え方などは、病気の可能性が考えられます。
白髪の症状をともなう病気はいくつかあります。そのうちの一つが「甲状腺疾患」で、甲状腺から分泌されるホルモンに異常がある病気です。
また、メラニン色素が正常に作られずに白髪になってしまう「白斑」や、代謝に関わるホルモンなどが不足して白髪が発生する「先天性代謝異常症」もあります。
気になる白髪が生えている場合は、絶対に皮膚科や小児科を受診して、医師に相談してくださいね。
赤ちゃんの髪の毛が黒くなるタイミングは？
赤ちゃんも髪の毛がずっと茶色いというわけではありません。では、いつ頃から黒くなってくるのかについて解説していきます。
コシのある髪の毛が生えてくる時期には個人差がある
月齢の低い赤ちゃんの髪は、まだ産毛なので、色が薄くフワフワしています。月齢が増してくると、赤ちゃんによっては髪の毛自体は細いが、直毛のようなコシのある髪が生えて、ツンツンと立ってしまうこともあります。
ただ、髪の毛が変化する時期は個人差が大きく、早くからコシのある髪が生える子もいれば、なかなか生えてこない子もいます。時期が周りと違うからといって、過度な心配はしなくても大丈夫です。
髪質は3歳頃から安定してくる
月齢が増すにつれてコシのある髪の毛が生えてくるといっても、大人に比べるとまだ細くて柔らかい場合が多いです。子どもの髪質が安定するのは3～4歳頃で、そのころには、ほとんどの子が黒髪でしっかりした髪の毛になっています。
安定するまで、子どもによってはなかなか毛が生え揃わない場合があります。しかし、小さいころはほとんど伸びなかったのに、3歳過ぎて急にふさふさになる子どももいるので、3～4歳頃までは様子を見るようにしてあげましょう。
ゆっくり見守ってあげよう！
いかがでしたか？赤ちゃんの髪の毛が茶色い原因や、黒くなるタイミングなについてご紹介してきました。
本記事で赤ちゃんの髪の毛が茶色くても栄養不足が原因ではないということが分かりましたね。
髪の毛は個人差が出やすいので、赤ちゃんによって髪の毛の質感、生える量やスピードが違うこともよくあります。
3歳くらいまでは髪の毛の状態が安定しないため、なかなか生え揃わない場合もありますが、心配せず様子を見てくださいね！