人間が人生で1番成長する時期は、赤ちゃんとして生まれてから1歳までの間である、と言われています。そのくらい赤ちゃんの成長は早く、ママやパパにとっては大変な時期でもあります。赤ちゃんの成長には個人差がありますから、ママやパパからするとちゃんと成長できているのか心配でもありますよね。
今回は、赤ちゃんが1年間でどのくらい成長するのか、何ヶ月でどのくらいのことができるようになるのかを解説していきます。あくまで目安ですので、こんな風に段階を踏んで成長するんだという参考にしてくださいね。
赤ちゃんは1年間でどのくらい成長するのか
赤ちゃんは1歳になるまでの間、極めて早いスピードで成長していきます。洋服もすぐに合わなくなってしまいますし、おむつのサイズも同様です。写真を撮って記録を残しておくと、1週間もたてば顔がかなり違うのでよくわかりますね。
ここでは、赤ちゃんが1年間でどのくらい成長するのかを詳しく解説していきます。
1年間の身長と体重の変化
赤ちゃんは生まれてから1歳になるまでの間に、体重は出生時の約3倍、身長は25センチほど大きくなります。特に体重については、生後3ヶ月で出生時の約2倍にまで増加します。ここまで成長が早いのは、一生のうちでもこの時期だけ。毎日見ている分には気づきにくいかもしれませんが、写真などで記録を撮っているとわかりやすいですね。
成長の早さには大きな個人差がある
赤ちゃんの成長の早さには、非常に大きな個人差があります。母乳かミルクかによっても体重の増加スピードは変わりますし、そもそも飲む量が赤ちゃんによって大きく違うためです。母子手帳にも平均身長と平均体重をグラフ化した「身体発育曲線」が記載してありますが、かなり大きく幅をとったグラフになっています。
小さすぎるとか大きすぎるというのはあまり気にせず、検診の時にお医者さんに確認してみるのがいいでしょう。そのときの赤ちゃんの状態に合わせた、適切なアドバイスをしてくれるはずです。
月齢別の赤ちゃんの発達
赤ちゃんは成長が早いとはいっても、一応の目安があります。ただこれはあくまで「この月齢からこのくらいのことができるようになる子が多い」という統計上の目安なので、赤ちゃんができないことが多いとしても気に病む必要はありません。
ここでは月齢別の赤ちゃんの発達について解説しますが、あくまで参考としてください。赤ちゃんの成長は、のんびりと見守ってあげるのが一番です。
生後0〜3ヶ月
赤ちゃんが生まれてすぐの頃は一時的に体重が少し減る時期がありますが、それを過ぎると1ヶ月に500〜1kg前後体重が増えていきます。体重の増え方が鈍くても、1ヶ月検診のときにお医者さんからアドバイスももらえます。
生後1ヶ月以降は運動機能の発達が進み、赤ちゃんが手足をばたつかせたり、2〜3ヶ月ごろになるとものを握れるようになってきます。母乳やミルクの量も増えて体に脂肪がつき、いかにも赤ちゃんといった体型になります。生後3ヶ月頃には出生時のほぼ2倍にまで体重が増えて、以降は少しずつ体重の増加も緩やかになっていきます。
生後4〜6ヶ月
生後4ヶ月以降は、赤ちゃんの首がすわり始める時期です。厚生労働省のデータでは、生後5ヶ月までに90%以上の赤ちゃんの首がすわるという結果が出ています。筋力もついてきて、自分からいろいろなものに触ろうとすることもあります。6ヶ月になると、早い子は寝返りをすることも。
視力も大きく発達し、奥行きが理解できるようになります。早い赤ちゃんでは、大人とほぼ同じように見えてくるようです。また生後5〜6ヶ月は、医師から指示のない限りは離乳食を始める時期でもあります。
生後7〜9ヶ月
生後7ヶ月頃になると、おすわりをしたりずりばいをしたりする子も出てきます。動きがさらに増えるので、むちむちした感じの体型からすらっとした体型に。またおすわりやずりばいなどで視線が高くなり、ものへの興味がさらに増してきます。
この時期は、精神的な成長も非常に大きなものです。人見知りが始まったり、9ヶ月頃には動きを真似したり、後追いが始まったりします。行動範囲が広がるので、家の中にあるものに気をつけなければいけない時期でもあります。
生後10ヶ月〜1歳
厚生労働省のデータでは、生後10ヶ月頃の赤ちゃんは90%以上ははいはいとおすわりができるようになるという結果があります。手先が器用になってきて、指差しが始まったり、手づかみで離乳食を食べることもできるようになります。
11ヶ月以降にはつかまり立ち、伝い歩きも始まります。また離乳食が完了期に進み、栄養の8割以上を離乳食からとるようになります。成長が早い子は、短く簡単な単語が出てくることもあります。
赤ちゃんの成長をゆっくり見守って
赤ちゃんの成長は、普段育児をしていてもわかるくらいに非常に早いです。あっという間にいろいろなことができるようになるため、事前にどんなことができる頃なのか頭に入れておくと、家の中の危険な箇所を事前に対策しておくなど準備ができます。
ただ、心配し過ぎるのもいいことではありません。他の家の赤ちゃんと比べてしまったりするかもしれませんが、個人差が非常に大きいものなのでゆっくりと見守ってあげることが大切です。それでもどうしても心配なら、定期検診のときにお医者さんに相談してみてください。