生後1~3ヶ月くらいまでは昼夜の区別がつかず、1回に飲めるミルクの量も少ないことから夜間も関係なく授乳をすることになります。
しかし、4ヶ月以降になると、次第に生活リズムが作られ、日中起きている時間が長くなり、夜の授乳の頻度も少なくなってきます。
この時期の生活リズムを整えることが出来ると、夜泣きが少なく済む、授乳の時間も安定するなど良いことが沢山あります。
スケジュール作りが必要な理由
新生児のうちはミルクを飲んで眠ることの繰り返しだった赤ちゃんもこの時期になると、早い子では寝返りをするようになったり、人見知りをするようになったりと大きく発達が見られるようになってきます。
ママも成長してきた赤ちゃんとどのように過ごすのが良いのか考え始める時期ではないでしょうか?ここでは、一日のスケジュール作りをすることで、どんな良いことがあるのか解説します。
ママの気持ちが安定する
授乳のタイミングや睡眠時間が安定することで、ママの予定も立てやすくなります。その結果、赤ちゃんだけでなく、ママの生活リズムも安定し、気持ちの面で余裕が出来ます。
ママの心の安定は赤ちゃんの気持ちにも良い作用を及ぼし、良い循環が生まれます。
リズムを作って昼夜逆転を防ぐ
一日の生活リズムを整えることで、上手に睡眠を取ることが出来るようになります。
赤ちゃんの睡眠は発達の途中なので、ある程度の夜泣きはするものですが、睡眠が地球のリズムに合うようになると、夜泣きの回数が少なくて済むかもしれません。
また、睡眠が上手に取れるようになることで、日中の機嫌も良くなります。
赤ちゃんの変化が分かりやすくなる
普段の様子が安定していると、機嫌が悪くてずっとぐずっているなど違うことがあったときに変化に気付きやすくなります。そのため、病気などの早期発見に繋がります。
また、機嫌が良い時間が多いと離乳食の時期になったときに、始めやすくなります。
生活リズムを整える一日のスケジュール
スケジュールと言っても、「何時から何時まで、絶対にこうしなければならない」というものではありません。授乳の時間間隔に少し意識を向けたり、朝はカーテンを開けて日の光を入れたりと日々の生活に取り入れられることばかりです。
肩の力を抜いて、赤ちゃんに地球の昼と夜を教えてあげるイメージで取り組んでみてください。
授乳の時間を決める
充分に量を飲んでおり、健康状態と体重に問題がなければ、泣くたびにあげるのではなく、ある程度時間を決めて授乳してみましょう。授乳回数は5~6回くらいにします。
午前中に2回、午後2~3回、夜1~2回くらいのイメージで行います。母乳育児の場合、出が良くないときは夜間の授乳ではなく、日中の授乳回数を増やすようにしましょう。
ミルクの場合は、4時間おきに180~200mlを目安に授乳します。
照明は地球のリズムに合わせる
生活リズムの整え方として、まずは朝起きたらカーテンを開け、日の光を部屋に入れてあげることから始めましょう。
出来れば朝7時までには赤ちゃんを起こすようにします。
睡眠は午前中に1時間程度、正午から15時くらいまでの間に2時間半程度、その後17時までの間に寝る場合は30分程度にします。
「朝寝1時間」「昼寝2時間半」「夕寝30分」というイメージで3回を目安にすると良いでしょう。
1回の睡眠については長くなり過ぎないように、目安の時間を超えるときには起こして調節します。
7時よりも早く赤ちゃんが自然に起きる場合にはそれに合わせると良いでしょう。その場合は、朝寝を長めにして調整してください。
照明は夜になったらなるべく暗くして、リズムを作ってあげましょう。
日中のお散歩を習慣にしよう
日中3回もお昼寝があると、外出出来ないと考えてしまうかもしれませんが、赤ちゃんは慣れればお散歩中に寝ることが出来ます。
もしも上手に眠れなくても夜早めに寝ることで挽回出来るので心配しなくても大丈夫です。
車や電車などの揺れを感じると眠れる赤ちゃんもいるので、移動時間を赤ちゃんの睡眠時間に合わせるのも良いかもしれません。
生活リズムを定着させるポイント
毎日の過ごし方を安定させ、生活リズムを定着させるためには、ママの気持ちにゆとりがあるということがとても重要です。特に新しいことを習慣化させようと導入するときや寝る前の過ごし方がポイントです。
スムーズに習慣化出来るようにするためには焦らずゆっくり取り組むことが大切です。
ゆったりした空気が赤ちゃんに伝わることで、すんなり順応してくれるようになります。
赤ちゃんの調子が良いときに始めよう
生活習慣の一部を変えるときには、赤ちゃんの機嫌が良く、体の調子も良さそうなときを選んで行いましょう。
鼻が詰まっているときなどは息苦しく、睡眠も浅くなりがちです。そういったときの変化は赤ちゃんの負担になりますし、上手くいかないことでママのストレスにもなりかねません。
無理せず、赤ちゃんとママ両方が元気なときに始めましょう。
夜寝る前は一緒にゆっくり過ごそう
夜寝る前の30分間はゆっくり親子の時間を楽しみましょう。
部屋を薄暗くし、優しく話しかけたり、寝る前の授乳をしたりします。照明の色はオレンジがかったものにすると心が落ち着くというデータもあるようです。
添い寝もおすすめ
少し前までは「添い寝は夜泣きの原因になる」と言われ、一人寝が推奨されたこともあったようですが、添い寝は赤ちゃんに安心感を与えることが分かり、現在その考えは専門家の間で否定されているようです。
一人寝をさせることが多い欧米でも添い寝が取り入れられるようになってきたそうです。
可能であれば、添い寝をして赤ちゃんとの寝る前の時間を楽しみましょう。
しかし、添い寝をしないからといって、その後の発達に影響があるわけではないので、兄弟やペットがいて難しい場合は無理をしないでください。
あくまでも、赤ちゃんの安全が第一です。
赤ちゃんに合わせたスケジュール調整を
生活のリズムを整えるための一日の過ごし方をお伝えしてきましたが、必ずしもこの通りにしなければならないわけではありません。
スケジュールに赤ちゃんを合わせるのではなく、赤ちゃん個人に合ったスケジュールを立てましょう。ある程度の時間の幅は気にしなくて大丈夫です。
家庭や仕事の事情で時間を朝方にするのが難しい場合もあるかもしれませんね。その場合は照明の明るさを調節するなど赤ちゃんとご両親の両方が快適に過ごせるリズムを見つけてみてください。