赤ちゃんのせきの対処法を紹介!病院を受診する目安とは?

赤ちゃんがケホンケホンとせきをしていると、苦しそうでとても気になりますよねせきはちょっとしたことで出るものでもありますが、中には病気のサインや、すぐに病院を受診した方がいいものもあります。

すぐに病院に行けないようなときもありますので、家庭でできる対処法を知っておくことも重要です。今回は、赤ちゃんのせきの種類と対処法、病院を受診する目安を解説していきます。

赤ちゃんのせきにはどんな種類がある?

一口にせきといっても、いろいろな種類がありますよね。乾いたせきだったり痰が絡んだようなせきだったりと、聞いただけでかなり区別ができることが多いです。ここでは、せきの種類と、そのせきで考えられる病気などについて詳しく解説します。

赤ちゃんのせき1:乾いたせき

コンコンと痰が絡んでいない乾いた音のせきは、外気が乾燥してのどが乾燥してしまっているときに、ホコリなどの異物を吸い込むと出ることがあります。

すぐにおさまればそこまで心配することはありませんが、風邪の引き始めや急性気管支炎、場合によってはインフルエンザや百日せきの可能性もあります。

赤ちゃんのせき2:湿ったせき

ゲホンゲホンと湿った、痰が絡んだようなせきの場合は、風邪やインフルエンザ、急性気管支炎が考えられます。風邪の治りかけのときにも、現れやすい症状です。

一般的にせきは、上気道という場所の炎症や、その付近が刺激を受けて出るものです。しかし痰が絡んでいるということは、下気道や場合によっては肺のほうまで炎症が進んでいる可能性が出てきます。

鼻づまりで鼻水がのどのほうに行ってしまったときにも、この湿ったせきが出ることがあります。

赤ちゃんのせき3:息苦しそうなせき

乾いたせきよりもさらに息苦しそうな、ケンケンといった感じの咳は注意が必要です。クループ症候群といい、のどの奥の炎症がひどくなって腫れてしまい、気管が狭くなってこのようなせきが起こります。

息苦しそうな音の通り、場合によっては呼吸困難を起こしてしまう可能性があります。息苦しそうなせきをしていたら、よく様子を見てあげるようにしてください。

せきの対処法と病院を受診する目安

せきをしているけど、どの程度のせきになったら病院を受診するのがいいのでしょうか。また、軽くせきが出ているだけなので家庭で様子をみたい場合や、すでに病院を受診しているけどせきがおさまるまでどう対処したらいいかわからない、という場合もあると思います。

ここでは、赤ちゃんのせきを家庭で対処する方法と、病院を受診する目安を紹介します。

赤ちゃんのせきの対処法

せきの原因は、主に上気道で炎症が起きたり、その付近ののどの粘膜が刺激を受けて起こります。空気が乾燥すると、のどの粘膜は刺激に対して敏感になり、せきが出やすくなります。そのため部屋の湿度をある程度高めに維持することが大切です。

加湿器がある場合は、赤ちゃんのいる部屋は加湿器をつけておきます。また寝る前に部屋を移動する場合も、先に寝室で加湿器をつけておくと効果的です。もしも加湿器がない場合は、ぬれたタオルを部屋にぶら下げておくか、赤ちゃんの枕元に置いておくと湿度が維持できます。

またのどが渇いていても、せきが出やすくなります。少量の湯ざましを少しずつ飲ませてあげると、のどが潤って楽になります。水分補給は、こまめにおこなってあげてください。一気に飲ませても、のどが水分を保持できるわけではありません。少しずつこまめに、ということを覚えておきましょう。

そのほかにも、赤ちゃんの体勢を変えると、せきが楽になることがあります。横になっているとせきが出やすいので、縦抱きをしてあげたり上体を起こしてあげると良いでしょう。またホコリやチリもせきの原因になるので、清潔を心がけるようにしてください。

病院を受診する目安

乾いたせきの場合は、数日続いたら病院を受診することをおすすめします。乾燥で刺激に弱くなっているだけならいいのですが、急性気管支炎やインフルエンザ、百日せきなどの場合があるからです。

湿ったせきをしている場合は、痰がのどの奥に絡んでいることが多いです。そのため、息苦しそうにしている、発熱がある、ねばねばした痰や黄色い痰が出ている、などの症状があったら病院を受診しましょう。

鼻づまりがある場合でも、湿ったせきが出ることがあります。鼻水がのどの奥のほうに行ってしまうため、のどに炎症が起きてしまうのです。こうなると鼻づまりがおさまるまで、風邪を繰り返すことにもつながりかねません。鼻づまりを併発している場合も、病院を受診することをおすすめします。

ケンケンと息苦しそうなせきをしている場合は、できる限り早く病院に行きましょう。のどの奥が腫れて気道が狭くなってしまうと、元から気道が細い赤ちゃんは呼吸困難を起こしてしまう可能性があります。

ここに挙げたせき以外でも、食欲がない・発熱がある・顔や唇が紫色になるなどの症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。

赤ちゃんのせきはよく観察して

赤ちゃんは気道が狭いため、ちょっとのことでせきを起こしやすいものです。しかし、せきは病気のサインである場合もあります。せきを起こしやすいからと放置しておくと、病気を見逃すことにつながりかねません。せきと一緒にどんな症状が出ているか、機嫌は悪くないか観察することが必要です。

家庭でもできることは、いくつもあります。加湿すること、清潔にすることをまず心がけるようにしましょう。そして気になる症状がある場合は、すぐに病院を受診するようにしてください。

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