【保育士解説】赤ちゃんが自然と眠る音楽って?オススメ入眠音楽4選

「もう夜中なのに…全然眠ってくれない!」と藁にも縋る思いでいるパパ・ママは少なくありません。

そんなパパ・ママの強い味方になるかもしれないのが音楽です。

赤ちゃんはママのお腹にいるときから音が聞こえているのをご存じですか?赤ちゃんにとって心地よい音楽を聴かせることで、眠りやすくなるとも言われており、最近ではYoutubeなどでも入眠音楽を手軽に聴けるようになりました。

今回は現役保育士である私が

赤ちゃんが眠りにつく音楽の特徴・ポイント

おすすめ入眠音楽〇選

それでも寝ない時…どうすればいいの?

についてご紹介していきます。少しでもパパ・ママの参考になれば嬉しいです。

赤ちゃんが眠りにつく音楽って?

音楽と一口にいってもそのジャンルは様々。どんな音楽でもいい、というわけではありません。

赤ちゃんが眠りにつく、心地よい音楽の特徴やポイントをご紹介していきます。

また、寝る前に音楽を聴かせることを習慣化すれば、月齢が低かったり、体内時計が未だ定まっていない赤ちゃんにも「そろそろ眠る時間だよ」と寝るタイミングを教えることにも繋がります。

ポイント①「高音」で「ゆったりとしたテンポ」の音楽

赤ちゃんが眠る音楽には、「高音」「ゆったりとしたテンポ」という特徴があります。

高音は周波数が高いため、赤ちゃんに限らず人の注意を引きつける音です。「高音の音を聞くと赤ちゃんが泣き止んだ!」という効果もこのため。また、高音の音楽としてイメージしやすいオルゴールやハープの音には、リラックス効果が期待できるため、赤ちゃんが聞くと眠りにつくことがあります。

「ゆったりとしたテンポ」とは、具体的に1分間に60~80くらいのテンポといわれています。このテンポは胎内で聞いていた母親の心臓音と同じくらいのテンポです。そのため、赤ちゃんにとって安らぎを与え、寝やすい環境を整えてくれます。

また、これらのポイントを押さえた音楽は赤ちゃんの自律神経を整え、リラックス状態や心地よい入眠へといざなってくれると同時にパパ・ママのことも癒してくれるかもしれません。

ポイント②音量は「赤ちゃんに話しかけるくらい」

音楽のボリュームはパパやママが赤ちゃんに話しかける時のように優しい音量にしましょう。大きすぎるのはNGです。

大人でも大きすぎる音がするなかでは、いくらクラシックなど癒し系の音楽だったとしても眠ることはできませんよね。赤ちゃんも同じです。

そして、極端に大きな音は、赤ちゃんの耳や脳に負担がかかり、悪影響を及ぼすこともありますので注意が必要です!!

目安としては「赤ちゃんに話しかけるときくらいの音量」もしくは「赤ちゃんの寝息が聞こえるくらいの音量」と覚えておいてください。

ポイント③寝ている間もかけっぱなしはNG!

赤ちゃんが眠りについたら様子をみて音楽は消しましょう。

ずっと音楽をかけ続けていると、音楽がかかっている状態が当たり前になってしまいます。そうすると、赤ちゃんは無音の状態がわからなくなったり、音の微妙な変化を感じたりすることができなくなってしまう可能性も!!

また、寝ている途中でぐずり出しそうなときは再度、入眠音楽を再生しても大丈夫です。いつもの音楽が流れることで自然と眠りに戻ってくれるかもしれません。

ポイント④パパ・ママも好きな音楽が良い!

赤ちゃんはパパやママが思っている以上に、パパ・ママの気持ちに敏感です。なかなか寝付いてくれない赤ちゃんにイライラしている両親の前では赤ちゃんも安心して眠ることができないのです。

そこで、音楽をパパやママが好きな音楽にすることをオススメします!

例えば、Youtubeには「J-popのオルゴールアレンジバージョン」「夜に聴きたい癒し音楽」「焚火や雨の音などの自然音」などの様々な動画が上がっていますよ。パパ・ママが好きだったり、癒されたりする音楽を選ぶことでパパもママも赤ちゃんにとってもリラックスできる睡眠時間が訪れるはずです。

おすすめのYoutube動画・音楽をご紹介

一般的によく言われる赤ちゃんが眠る音楽にはこのようなものがあります。

  • 胎内音
  • 自然音
  • オルゴール音
  • クラシック
  • 子守唄

すでにご紹介した赤ちゃんが心地よくなる音楽のポイント・特徴も踏まえて、実際に保育園でも使用しているオススメの音楽をご紹介しますね。

ご紹介しきれない音楽がたくさんありますので赤ちゃんやパパ・ママに合うものをたくさん試して探してみましょう。

赤ちゃんが寝る音楽 ディズニーやさしいゆりかごオルゴールメドレー

https://youtu.be/ZvlU0xhzbBE

こちらは実際に保育園でも使用しているオルゴールメドレーです。

パパ・ママも好きなディズニーの名曲たちがとても美しいオルゴールの音色で聴くことができます。心地よさはもちろんのこと、パパ・ママにとっても身近な曲たちは親の気持ちも癒してくれることでしょう。

【睡眠BGM】赤ちゃんを10分で眠らせる快眠オルゴール ♫ ♫ 赤ちゃん 子守唄 ♫ ♫ 赤ちゃん 胎内音

https://youtu.be/8FffTQr4nUU

こちらも実際に保育園で使用している音楽です。童謡など耳馴染みのある曲が多く、赤ちゃんがすやすやと眠りに落ちていく心地よいオルゴール音楽です。

【睡眠専門医監修】赤ちゃんがぐっすり眠れる音楽 ver.1

https://youtu.be/pCa70Y19JlE

睡眠の専門医が監修しているというここで、かなり評判のよい音楽です。赤ちゃんらしい音で幸せな雰囲気も演出してくれます。

20分程と睡眠導入音楽にしては短いのですが、それでも寝落ちする赤ちゃんが続出しているという優れた音楽です!

それでも寝ない時は…どうすればいい?

「オルゴールを流しても眠ってくれない」「音楽って効果がないのかな?」と思ってしまうこともあります。音楽はもちろん万能ではありませんし、赤ちゃんによって好き嫌いもあることでしょう。

そんな赤ちゃんが音楽をかけても眠ってくれないとき試してみてほしいことを少しまとめてみました。すこしでも睡眠時のイライラが解消されるヒントになれば嬉しいです。

生活リズムを整える

赤ちゃんがなかなか寝付けない日々が続く際は、睡眠時の環境だけでなく生活リズム全体を改善する必要があるかもしれません。

起床・午睡・入眠の時間を毎日同じにすることはもちろん、食事・風呂・戸外での活動時間も毎日できるだけ同じになるようにして生活のリズムを整えてみてください。

他にも以下のような習慣を取り入れることで、生活リズムを整えることができます。

朝、起きる時間にカーテンを開け日の光を浴びる。

入浴は寝かしつけの2時間前までに済ませる。

入浴はぬるめのお湯でリラックスできるように。

寝る前の空き時間はパパもママもゆったりと。何もしないで過ごす。

全部を実行しなくとも出来ることからで大丈夫ですよ。生活リズムに関してもできるだけ同じになるようにすれば変化がみられるかもしれません。

入眠ルーティーンを作る

生活リズムを作ることの延長上にあるものですが、入眠前のルーティーンを決めておくことも効果的です。

赤ちゃんの生活リズムはパパやママの生活リズムに影響されて出来ています。ですから、パパやママが意識的にルーティーンを作り「これのあとは眠る時間なんだよ」と教えることで、赤ちゃんに特別なことをしなくとも自然と寝るモードになってくれるようになります。

例えば、

赤ちゃんの体をマッサージしてからオルゴールをかけると眠る時間

絵本をひとつ読んでから胎内音が流れると眠る時間

手を繋いでもらい電気が少し暗くし、子守歌が始まると眠る時間

少しだけ抱っこをしてもらいベットに横になってクラシックが流れ始めると眠る時間

など、赤ちゃんが好きなものを探りながらルーティーンを作ってみてくださいね。

この時、パパもママも他の家族ともルーティーンを共有して、誰が寝かしつけをしても同じようにしてあげることがポイントです。

ママ・パパの子守歌も効果的!!

ママやパパが歌う子守唄もオルゴールや胎内音と同じ効果が期待できます。特にママの声は赤ちゃんがお腹にいる頃から聴いていた最も愛着がある音です。

何よりも、パパ・ママが我が子のためだけを想って歌う子守歌は愛情たっぷり。赤ちゃんもきっとそのことを感じているはずです。

子守歌をあまり知らない、歌が上手くないという方もいると思いますが、「きらきら星」などの童謡をゆったりと少し高い音で歌ってあげるだけでもOKですよ。是非、愛情をたっぷり込めて歌ってあげてくださいね。

赤ちゃんもパパもママも音楽の力でリラックスできる睡眠を!

音楽をかけることで少しでも気分が晴れたり、リラックスできた経験はパパにもママにもあると思います。

赤ちゃんが眠れない要因は実に様々ですが、音楽がかかることで赤ちゃんだけでなく、寝かしつけに奮闘するパパやママのことも癒してくれるかもしれません。

今回紹介した

高音&ゆったりとしたテンポ

音量は赤ちゃんに話しかけるくらい・寝息が聞こえる程度

眠ったら消す・かけっぱなしにしない

パパ・ママが好きな曲でリラックス

を参考に是非、赤ちゃんにあった入眠音楽を見つけてくださいね。

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