育児のイライラが止まらないことにお悩みの方へ。
きっとあなたは今以下のようなイライラに悩まされているのではないでしょうか?
- 自分の時間が無いイライラ
- 子供が自分の思う通りに行動しないイライラ
本記事では上記の2つのイライラについて、具体的に対処していく方法についてご紹介していきたいと思います。
子育ては過酷な日々ですが、漠然と全てのことに対してイライラしていると、精神的な負担は増える一方です。
イライラの原因をしっかりと整理し一つ一つ対応していくことが大切です。
自分の時間が無いイライラに対処する方法
では早速自分の時間が無いことが原因のイライラに対処する方法について見ていきましょう。
毎日のルーティンを決める
育児の合間に少しでも自分の時間を捻出するためには、毎日の生活をルーティン化してしまう方法がとても有効です。
自分の時間が無くなってしまうのは、目の前のことに振り回された毎日を送り続けていることが原因です。
例えば
- いつもは夜にやっている洗濯をちょっと疲れたので明日に回す
- 子供が騒いでうるさいからとりあえずYouTubeを見せておこう
など、普段とは違う生活を送ってしまうことが、結果として自分の時間を奪ってしまうことに繋がります。
当然洗濯を翌日に回してしまえば翌日の朝の時間はほとんど無くなりますし、子供に長時間YouTubeを見せてしまえば夜寝る時間が遅くなり1日が終わってしまいますよね。
毎日の生活のルーティン化について実例を見ていきましょう。
Aさんのご家庭では半年以上同じルーティンを繰り返した結果、子供も1日の流れをしっかり理解するようになり、ほぼ決まった時間に寝るようになりました。
結果的に子供が寝た後の2時間、3時間は夫婦の自由時間として有効活用できています。
ご参考までにAさんのご家庭の夜のスケジュール例をご紹介します。
6時15分
保育園から帰宅
6時30分〜6時45分
夕食・歯磨き
7時30分〜8時
お風呂
8時〜8時15分
着替え→家族全員でお茶を飲む→飲んだコップを家族全員で片付ける
8時15分〜8時30分
電気を消し、布団に入る→オルゴールの音楽をかける→子供がウトウトし始めるまで様子を見守る
8時30分〜8時45分
就寝
8時45分〜11時
自由時間
ポイントとしてはなるべく細かい行動も同じように行うという点です。
コップを全員で片付ける
なんてどうでもいいように思われるかもしれませんが、今ではその工程を飛ばすと子供から「片付けよう」と促してくるそうです。
コップを片付ける→電気を消す→オルゴールが鳴る→寝る時間
という流れが子供の中にしっかりとインプットされているんですね。
毎日毎日完璧に同じ生活を送るということは難しいことかもしれませんが、常に意識して行動することによって、自分の時間は確実に捻出できるようになります。
是非実践してみてください。
サボる日を作る
先程のルーティンの話と真逆に思われるかもしれませんが、ここで言う「サボる」の意味とはサボる日を事前に決めたらいつも同じ時間でサボるということです。
例えば
- 土曜日の昼食は出前を取る
- 日曜日の午前中は夫に全部任せて外出する
など、夫婦の決まり事としてサボる時間や内容を予め決めてしまうんです。
「サボる」を事前に夫婦間で共有することによってかなりの自由時間を確保することが可能となります。
例えば、休日の土日は
- 12時〜15時 父の自由時間
- 15時〜18時 母の自由時間
と設定し、上記の時間は何をしてもOK!な時間とします。
毎週決まっていることなので事前にやるべきことも決められますし、休みが待ち遠しくもなります。
子育ては漫然と生活しているとどんどん時間に追われてしまいますので、積極的に時間を「作っていく」という意識を持って、夫婦でしっかりと話し合っていくことが大切です。
子供が自分の思う通りに行動しないイライラへの対処法
大切な子供に対して親は
- こうあって欲しい
- こんな風に育って欲しい
という理想を高く持ってしまいがちです。理想に反して子供が思う通りに行動してくれない時、親はイライラします。
そんなイライラを軽減する方法についてご紹介していきます。
子供の行動には意味があると考える
子供が取る行動は大人の先入観では
- 行儀が悪い
- みっともない
という風に見えてしまいがちですが、子供の一つ一つの行動に対して「今なんでそんな行動を取ったんだろう?」と深く観察していくと、無駄にイライラしてしまうことを避けることができます。
「なんでそんなことするの!?」
と思ってしまうような行動は、まだ物事を伝える能力が未成熟な子供が、一生懸命親に何かを伝えたかった結果やってしまったことであることが多いです。
実際の例を見ていきましょう。
Bさんのご家庭では子供が食事中にスプーンやフォークを投げてしまうという行動に悩まされていた時期がありました。
お仕置きとしてしばらくの間はご飯を食べさせないといったしつけのようなことをしていたのですが、全く改善が見られませんでした。
「なんで投げてしまうんだろう?」
と悩んだ結果、
「もしかしたらこの子は同じスプーンやフォークを毎日使いたくないのかな?」
という予測のもと複数種類のスプーン・フォークを日替わりで使うようにしてみたところ、投げるという行動はピタリと収まったんです。
「同じスプーンは嫌だ!」
という訴えが「投げる」という行動として現れていたんですね。
以上のように子供の行動はそれぞれに意味があり、訴えたいことがあるはずです。
「なんでやってくれないの!?」
と叱る前に子供の行動の意図を深く探ることを心掛けていくと、イライラを軽減することができるはずです。
できない事ではなくできた事を評価する
子供の行動に対するイライラの原因の一つとして
「〇〇ちゃんはもうできるのにうちの子はなんでできないの?」
という他人との比較によるものがあります。
特に保育園や幼稚園に通っている場合、他の子供を見る機会も多いのでイライラが募る場面も多いでしょう。
もしあなたが上記のような場面でイライラしてしまうのであれば、子供に対しての評価を減点法で行ってしまっている可能性が高いです。
Cさんの子供は人より歩き始める時期が遅く、その事にCさんはいつも悩まされていました。祖母や祖父の「まだ歩かないのか〜?」
といった全く悪気のない言葉に対しても、敏感に反応しイライラを募らせていたんです。
ですが、歩き始めるのが遅かったからこそ、初めて一歩を踏み出した時の感動は、他のご家庭では味わうことのできない特別な経験となったそうです。
「〇〇ちゃんはおりこうなのにうちの子は全然できない」と周りとの比較で自分の子供を評価するのではなく、
「今日はこれができた!」
と、一つ一つできた事を加点方式で評価し、家族で喜びを共有していくことが大切です。
育児のイライラには真っ向から向き合っていこう
育児にはいたるところにイライラのポイントがあります。
ですが、これまで見てきたように一つ一つ具体的に対処していけばイライラを回避する方法は確実に存在します。
もしあなたが今、具体的な対策を取ることなく毎日がイライラでいっぱいであるならば、本記事でご紹介した2つの事をまずは実践してみてください。