妊娠中悩まされるのが妊娠線。クリームを塗って予防って良く聞くけど、実際いつごろから始めれば良いの？と疑問に思っている方も多いでしょう。そこで今回は、妊娠線におすすめの予防法、いつから始めるかなど紹介します。
意外と知らない妊娠線のこと
妊娠線って良く聞くけど実際どんなものなのかあまり知らないひとが多いのではないでしょうか？妊娠線がなぜできるのかなど詳しく見てみましょう。
妊娠線ってなぜできるの？
妊娠線がなぜできるのかと言うと、お腹が大きくなることにより、皮膚の奥の真皮が裂けてしまい、断裂線ができることで妊娠線ができてしまいます。一般的にはお腹にしかできないイメージがありますが、お腹だけでなく、太もも、お尻、二の腕、バストなどにもできることがありますよ。
どんどんと大きくなるお腹に皮膚もつられて大きくなっていきますが、皮膚が急激に伸ばされることによって妊娠線ができます。また妊娠中はお腹が大きくなるのはもちろん、バストも大きくなったり、体重増加に伴い脂肪が付きやすくなるので、太ももやお尻にも妊娠線ができるのですね。また、お腹が大きくなるスピードが早ければ早いほど、真皮や皮下組織の一部がついていけず、赤紫色の線状班となって現れます。
さらに、もう1つ原因があります。妊娠中にはグルココルチコイドという副腎皮質ホルモンが増えます。このグルココルチコイドというホルモンが増えると、真皮のターンオーバーが抑制されてしまいます。そのため、コラーゲンの生成が進まず、断裂を起こしやすくなるのです。皮膚にとってはダブルパンチとなるので、妊娠線ができやすくなるのですね。
妊娠線はいつ頃からできる？
妊娠線は、いつ頃からできてくるのでしょうか？妊娠線は、安定期に入ってから徐々に出始めるひとが多いです。妊娠5か月ごろはだんだんとお腹も大きくなってきますよね。体質にもよりますが、臨月頃から妊娠線ができずにいても、油断は禁物です。
臨月を迎えてからまたさらにお腹が大きくなり、いきなり妊娠線ができた！という人もおられますし、出産の時にいきむためできた！という人もおられるのです。出産後のバストは張りやすいので、その影響でバストに妊娠線ができる場合もありますよ。
妊娠後期に入りだんだん疲れやすくなって、保湿ケアをするのがめんどくさくなってしまいがちですが、妊娠後期こそ妊娠線ができやすいので、毎日しっかりと保湿ケアやマッサージを頑張りましょう。
妊娠線ができやすい人とは
妊娠線ができやすいとされるのは、やせ型の人、乾燥肌の人、高齢出産の人、皮下脂肪が多い人などが言われています。皮膚がどんどんと伸びてしまう時についていけなくなるため、真皮が断裂し、妊娠線ができやすくなるのですね。
また双子以上の妊娠、多胎児妊娠の場合も一人だけの妊娠の時に比べると、お腹が大きくなりやすく、皮膚が伸びるため真皮が断裂し、妊娠線になってしまいます。高齢出産の方は、皮膚の潤いや弾力が落ちているため妊娠線ができやすいと言われています。
また意外ですが、2人目以降の経産婦さんの方が、妊娠線が出やすいようです。なぜかというと一度出産を経験してるので、皮膚の伸びが早く、お腹が大きくなるスピードが早いので妊娠線ができやすくなるのです。
妊娠線は消えるの？
一度できてしまった妊娠線はきえるのでしょうか？なんと一度できてしまった妊娠線は完全には消えてくれません。徐々に薄くはなっていきますが、肉割れのような感じで残ってしまいます。どうしても気になる人は、レーザー治療などでも直すことが可能なようなので病院の先生に相談してみてください。
妊娠線の予防法
妊娠線の予防にはどんなことが有効なのでしょうか？妊娠線は一度できると完全に消えてくれるものではないので、できる前にしっかり予防しましょう。
急激な体重増加に気を付ける
妊娠線を予防するには、急激な体重増加を気を付けましょう。食べづわりの人は、急激な体重増加が心配なので、ヘルシーな物を食べるなどの工夫をしましょう。
吐きづわり人もつわりが終わると、反動で食べ過ぎてしまうことがあるので気を付けましょう。つわりと上手く付き合いながら妊娠線を予防できれば良いですね。
適度な運動を心がけましょう
適度な運動も妊娠線を予防するのに効果的です。適度な運動によって血流を促すことができると、皮膚の新陳代謝が活発化してくれます。
肌のターンオーバーが進むと、肌が良い状態となってくれ妊娠線を予防する効果がありますよ。
しっかり保湿する
しっかり保湿することも妊娠線を予防することに繋がります。毎日の保湿ケアをしましょう。忘れがちな人はお風呂上がりにする、トイレに幾度に保湿クリームを塗るなど、時間帯やタイミングを決めてするのもおすすめです。
乾燥肌の人はとくに念入りにケアした方がよいですね。
市販の保湿クリームやオイルでも良いですし、妊娠線予防クリームという専門のクリームも売っているので、この際買ってみても良いかもしれません。
妊娠線を予防しよう！
いかがでしたか？妊娠線は、一度できると完全には消えてくれません。できる前にしっかりと予防することが大切ですね。
保湿クリームやオイルなどをこまめに塗り、適度な運動や体重管理など体調と上手く付き合いながら、妊娠線予防を行ってくださいね。