電車や町でマタニティマークを着けている妊婦さんを見かけたことってありますよね。マタニティマークは着けているだけで、その女性のお腹に赤ちゃんがいるとわかるアイテムです。
では、そのマタニティマークはみんないつから着けているものなのでしょうか。今日は妊婦であると周りにお知らせするマタニティマークを、いつから着けていいものなのかを解説していきます。
マタニティマークはいつから着ける？
妊娠を待ちわびていた方にとっては、マタニティマークにちょっとした憧れがあるなんて方も多いことでしょう。では、そのマタニティマークはいつから着けていいのか、実際に先輩ママ達はいつから着けていたのかを紹介していきます。
マタニティマークはいつからか明確な決まりはない
マタニティマークにいつから着けていいというルールはありません。
また、妊娠したからといってマタニティマークを着けなければいけないという義務もないです。
これには、マタニティマークが普及した背景に理由があります。現在のマタニティマークは、2006年に厚生労働省により制定されたものですが、元は妊娠中の一般女性の発案でマタニティマークがスタートしました。
マタニティマークのきっかけは、お腹の出ていない妊娠初期は特に外見で妊婦さんと周りが判断することが難しいため、周囲の理解を得られにくいという理由で作られたのが始まりです。その後、マタニティマークに共感する各地方自治体や民間企業などでさまざまなマタニティマークが作られ、今のマークに統一されました。
このように、マタニティマークは少しでも妊婦生活を過ごしやすくするために作られたもののため、自分自身で必要と思った時に着ければいいものとなっています。
マタニティマークは母子手帳交付時にもらって着ける人が多い
マタニティマークを最初にもらうのは、母子手帳交付の時の方が多いです。自治体によって配っていない地域もあるかもしれませんが、ほとんどの地域で母子手帳と同時に無料で配布してくれます。
母子手帳をもらうタイミングは、お医者さんから母子手帳をもらってくるよう言われる6～8週目が目安です。この時に初めて自分のマタニティマークをもらい、そのまま普段使うカバンに着ける方が多いですね。
マタニティマークはお腹が出る前から着けるのがおすすめ
お腹が出ていない時期からマタニティマークを着けるのは、気恥ずかしいという方も多いことでしょう。しかし、マタニティマークは周囲にアナタが妊婦であると知らせるために着けるものです。
お腹が大きくなればマタニティマークをつけなくても、周囲に自身が妊婦であると知らせることができますが、お腹が出ていない初期こそマタニティマークが役に立ちます。
ぜひ、母子手帳の交付時にマタニティマークをもらったら、ぜひそのままカバンに着けてくださいね。
マタニティマークを着ける理由
最近はマタニティマークを着けた妊婦さんへの嫌がらせのせいで、マタニティマークをあえて着けない人が増えています。
マタニティマークが作られた背景を考えるととても残念なことですが、着けたくない気持ちも分かりますので無理に着けた方がいいとは言いません。しかし、マタニティマークを着けた方がいい理由はちゃんとありますので、ここではそれについてしっかり解説していきます。
万が一に備えて自分が妊婦だと知らせるため
マタニティマークを着ける意味は、周りに配慮や手助けをして欲しいからだけではありません。
もし妊娠中に倒れてしまった時、お腹が大きくない限り周りの人はあなたが妊婦だとわからないですよね。特に妊娠初期は体調が悪くなりやすいにも関わらず、周りはあなたが妊娠していることにほとんどの人が気づきません。
もちろん母子手帳を持ち歩いていれば、妊娠していると気づいてもらうことはできますが、荷物の中まで探すのは病院へ搬送されるタイミングになることでしょう。あなたが妊婦だとわかれば、しっかりとお腹の赤ちゃんのことも見てもらえる病院に連れて行ってもらえるかもしれません。
お腹の赤ちゃんとお母さんの体を守れるのはママ自身です。
特に妊娠初期～中期の妊婦さんが一人で外出する際には、マタニティマークを付けておいた方がいいでしょう。
付ける位置は目立たないところでも大丈夫
『マタニティマークをつけた方がいいのはわかったけど、やっぱり嫌がらせが怖い』というママもいますよね。そんな時は目立たないところに着けておきましょう。
例えば、カバンに着けてマークは内側に入れておけばあまり周りに気づかれることはありませんし、万が一の時もカバンの中の母子手帳よりも気付いてもらえる可能性が高いです。
着ける場所に困っている方は、このように目立たない場所を探して着けてみてくださいね。
マタニティマークはいつからつけてもOK
マタニティマークは、妊娠がわかったらいつから着けても問題ありません。もちろん着けない選択肢もありです。
ただ、マタニティマークは電車内で席を譲ってもらったり、荷物を運ぶのを手伝ってもらったりするのだけが目的ではないことを、ぜひ覚えておきましょう。マタニティマークはあなたに万が一のことがあったら、あなたに変わって周りに妊娠中であることを伝えてくれますからね。
お腹の赤ちゃんを守れるのはお母さんだけです。
世の中でマタニティマークを着けていて嫌がらせをされた件数よりも、圧倒的に温かくしてもらった数の方がとても多いですよ。