新しい命が宿ることは、とても喜ばしくて奇跡的な出来事です。
このように妊娠が分かっても、簡単には喜べなくて辛い初期症状に悩んでいるママもいらっしゃいます。
つい無理することもあるでしょうが、それは赤ちゃんにもママにもNGです。
今回は妊娠初期によく見られる症状を4つにまとめたので、参考にしてみてください。
これって妊娠初期症状?
ここでは妊娠初期によく見られる症状を、気になる体の異変と一緒に解説しています。
生理が来ない、基礎体温が変わらないなどの症状以外にも、無理しちゃいけないポイントがあるんです。
何だかダルくて風邪っぽい
妊娠して早ければ3週目ほどで、頭痛や鼻水、のどの痛みなどの症状が出たり、何か今までと違うわずかな体調の変化を感じ始めるでしょう。
中には風邪をひいたと勘違いしてしまって、風邪薬を飲んだというママもいらっしゃいます。このような変化が見られるのは、妊娠したときだけ分泌されるホルモンが出てくるためです。
また、あくびがよく出るようになったり、疲労やだるさを感じたり、朝起きると気持ち悪くなったということもあるようです。
生理予定日じゃないのに出血した
妊娠3週目に突入すると、子宮の中では胎盤やへその緒、絨毛などが作られていきます。中には人によってこの時期に着床出血が起こる場合があります。
ちなみに着床出血とは、子宮内膜に受精卵がもぐりこむときに血管を壊して起こるものです。
もし避妊せずに性行為をして、生理予定日ではないときに出血したら、その可能性があるでしょう。
また、普段通り歩いていて息切れしたり、考えがまとまらずぼんやりすることもあったママもいるようです。
生理前じゃないのにイライラする
ここでは、妊娠初期症状のひとつ、イライラや気分の落ち込みについて解説しています。
妊娠すると気分の変化も見られ、それに振り回されることも。
どうしてこうなるのか、事前に知っておけば過度に不安にならずに済むかもしれません。
ホルモンバランスの変化
妊娠して初めのころには女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンとエストロゲンが増加していきます。
このプロゲステロンとエストロゲンは健全な妊娠を継続するために欠かせない必要なホルモンなんです。
ただしこのホルモンには良い効果ばかりがあるとは言えず、妊娠初期に見られるイライラや気分の落ち込みなど心理的な症状が現れやすくなるでしょう。
妊娠が分かって頻繁にこんな症状に悩まされる場合は、ホルモンの変化が関係しています。
PMS症状にそっくり!
健全な妊娠に欠かせないホルモンのプロゲステロンは、月経前症候群(PMS)を起こしやすくなるんです。
特に妊娠初期は、このプロゲステロンが急に増えるので、体の変化についていけずPMS症状が出やすくなります。
例えば抑うつ気分やイライラ、理由もなく不安になったり涙もろくなったりと精神的な症状を引き起こしやすいです。
さらに身体的な症状には、乳房の張りや痛み、耐え難い強い眠気、疲れやすくてだるいというものもあるでしょう。
頻繁に起きやすい初期症状って?
ここでは、お腹の膨らみが目立ち始めるころにかけて、頻繁に起きやすくなる症状を解説しています。
妊娠するとほとんどのママに起こるつわりなどにも触れているので、詳しくチェックしてみましょう。
トイレの回数が変わる
赤ちゃんが成長するにつれて、トイレの回数が変わっていくことも症状のひとつです。
例えばホルモンの働きによって腎臓の働きがよくなり、大きくなっていく子宮に膀胱が圧迫されて起こる頻尿があります。さらにホルモンバランスから便秘になることも。
腸の動きが鈍く便が硬くなるほか、ガスが出やすくなります。また、赤ちゃんのことが気がかりでいきめない、頻尿から水を飲まなくなったなど複数の理由で便秘を引き起こすこともあるようです。
つわりはいつまで続くの?
つらいママも多いつわりは、一般的に妊娠5週~6週から始まります。
そして8~10周ごろにはつわりのピークを迎え、12週~16週ごろになると次第に症状が軽くなっていくことが多いでしょう。
また、個人差はありますが、水っぽいおりものが増えることもあるようです。健全な妊娠を手助けするエストロゲンは、おりものを増やす働きがあります。
これは、妊娠週数が進むほど現れやすく、水っぽいサラサラとしたおりものが増えやすくなるでしょう。
妊娠初期に気をつけたいこと
ここでは、妊娠初期に気をつけた方がいいこととおすすめなことを2つのポイントに絞って解説しています。
僅かな不調だからと放置するのは厳禁!赤ちゃんにもママにも負担がかからないようにしましょう。
これだけはやめて!NG行動
まず激しい運動は、危ないのでおすすめできません。妊娠初期は出血しやすくなっていて、安定期に入るまでは少なからず流産のリスクがあるからです。
どうしても運動したい場合は、軽いジョギングや腹式呼吸にしましょう。また、タバコや飲酒も赤ちゃんとママの体に悪影響を与えるので、妊娠中は控えることをおすすめします。
食生活の面では栄養バランスに気をつけることと、サプリメントを飲む場合は主治医に相談することがポイントです。
これだけはやった方がいいこと
通院を始めたら、風疹の抗体検査や妊娠中に見られる合併症の検査を受けましょう。
風疹の予防接種を受けていないときは、このタイミングで受けるのがおすすめです。妊娠中は普段よりも抵抗力がありません。
体をなるべく冷やさず感染症予防をしましょう。出産予定日が決まったら、早めに母子手帳をもらって、職場の上司に報告も早めにしておくと安心です。
つわりがある場合は、水分補給をしっかりとして食べられるものを少しづつ食べましょう。
妊娠初期症状は怖くない!
妊娠して早い人は1ヶ月も経たないうちに、だるさやイライラ、つわりなどがやってくる初期症状。
これらの症状の強さや種類は人それぞれですが、赤ちゃんが健全に育って行くためには避けては通れない妊娠中のイベントになります。
妊娠初期症状がつらくならないためにも普段通りの生活を見直して、できるだけママの心と体に負担がかからないようにしてくださいね。いつもしている家事も仕事も、のんびりマイペースにこなしましょう。