生後1か月の赤ちゃんが、ぐっすり眠ってくれるのは稀です。
多くの場合、昼夜逆転生活が当たり前、寝てくれたとしても次の授乳までの3時間弱という場合が多く、常に赤ちゃんと向き合っているお母さんの疲労はピークの絶頂期です。
そんな生後1か月の赤ちゃんですが、どうしてぐっすり眠ってくれないのでしょうか。また、ぐっすり眠ってくれる秘訣はあるのでしょうか。この記事では、この2点をご紹介していきます。
生後1か月の赤ちゃんが寝ない理由
生後1か月の赤ちゃん。日中は癒しの存在で、ついボーっと眺めては幸せを感じると思います。ただ、夜間になると、「どうして寝てくれないの!」と怒りのような感情を抱いてしまうお母さんも多いでしょう。寝てくれないのが1日であればどうにかなりますが、毎日のように眠ってくれないとなると、お母さんの疲労もピークに達してしまいます。
とはいえ、赤ちゃんにも赤ちゃんなりに、眠れない理由があるのです。まずは、生後1か月の赤ちゃんがぐっすり眠ってくれない理由を見ていきましょう。
ノンレム睡眠だから
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があるのをご存じでしょうか。レム睡眠は、眠っているにも関わらず脳が活動している状態のこと。ノンレム睡眠は、脳もしっかり休んでいて深い眠りについている状態のことをいいます。
大体5歳前後から大人にかけては、レム睡眠とノンレム睡眠を90~100分ごとに繰り返しながら睡眠をしています。しかし、生後間もない赤ちゃんの場合、この間隔が40~50分おきと大人の半分以下なのです。
したがって、あまり深い眠りをしていないレム睡眠時に起きてしまうことが多く、これが生後1か月の赤ちゃんがなかなか寝てくれない理由の一つです。
不快感を抱いているから
おむつも授乳も完璧!これでぐっすり眠ってくれるだろう!と親が思っていても、赤ちゃんは何らかの不快感を抱いてグズグズしてしまっている可能性があります。たとえば、おむつや布団のカバーがズレていたり、暑い寒いなどの感情を抱いていたり…。このような感情を持っていると、赤ちゃんは眠ることはできません。
赤ちゃんの身の回りのお世話が完璧なのに、なかなか眠ってくれずグズグズしている場合は、このように外的環境が原因で泣いている可能性が高いです。
環境に慣れていないから
まだまだ生後1か月。赤ちゃんが外の世界に出てきて、1か月しか経っていないのです。しかも、視力はほとんどないので、今自分がどのような環境に置かれているのかを理解する術はありません。このような状態で、安心してぐっすり眠れますでしょうか。答えは、ノーですよね。
また、日中と夜の布団が変わってしまう場合も、「え、布団が違うよ!」と赤ちゃんがびっくりしてしまう原因になります。赤ちゃんを不安に感じさせない環境作りが、大事だといえるでしょう。
生後1か月の赤ちゃんをぐっすり寝かせる方法は?
生後1か月の赤ちゃんが寝てくれない理由を見てきましたが、何もすべての生後1か月の赤ちゃんが寝てくれない子というわけではありません。
実は、生後1か月であろうと、しっかり熟睡してくれる赤ちゃんも多く、そのようなお母さんは、日中の時間帯もパワフルに動くことができます。
では、生後1か月の赤ちゃんをぐっすり寝かせる方法には、どのようなものがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
照明を落とす
大人も同じですが、照明が煌々と照っている中で、熟睡はできませんよね。夜は眠る時間だと認識させるため照明を落とし、テレビなどの雑音も遮断し、眠る環境を作ってあげましょう。
深夜帯に起きてしまったとしても、できれば関節照明やスマホの照明を頼りにおむつ替えや授乳をするなど、部屋全体を明るく照らすことは避けてください。
朝になったら朝日を浴びて起こす
ある程度の時間になったら、朝日を浴びて起こすようにしましょう。
「暗くなったら眠る、朝になったら起きる」。この、大人には常識中の常識のローテーションを赤ちゃんに教え込ませることで、遅かれ早かれきちんとサイクルができるようになります。
赤ちゃんがぐっすり眠ってくれていると、自分の時間ができますし、朝の家事もはかどると思います。しかし、深夜帯にぐっすり眠ってくれるのが目標ですから、ここは心を鬼にして、朝になったら赤ちゃんを起こして日中の活動をさせてあげましょう。
入眠の儀式を作る
生後1か月の赤ちゃんは、まだお母さんの声をしっかり認識できていません。したがって、「もう夜だから寝る時間だよ~」と言っても、「お母さんが何か言っているけれど、何て言っているんだろう?」くらいに捉えられています。
言葉では理解ができない赤ちゃんのために入眠の儀式を作ってあげ、「●●をしたら寝る時間だ」と赤ちゃんに教え込ませるのが手っ取り早いでしょう。
入眠の儀式とはたとえば、寝室に行ってオルゴールを流す、絵本を読んであげるなどです。難しいことをする必要はありません。あくまでも、毎日続けられるような簡単なもので結構ですので、入眠儀式を赤ちゃんに理解してもらえるように頑張りましょう。
赤ちゃんを不快にさせているものを排除する
どうしても赤ちゃんが寝てくれない場合、何かしらに対して不快感を抱いている場合があります。今一度、おむつや気温の確認を行いましょう。
すべてが大丈夫な状態でも全然寝てくれない場合は、お母さんの温もりが足りないのかもしれません。今日だけは、抱っこで寝かせてあげても良いのではないでしょうか。
生後1か月の赤ちゃんが寝ないのは当たり前!でも寝てもらう方法もある!
生後1か月の赤ちゃんは、まだまだこの世界では未熟者です。したがって、自分の力で眠ることはできず、大人の力添えが必要です。
この記事で見てきたように、生後1か月の赤ちゃんは、一般的には眠ってくれないものとされていますが、努力次第でいかようにもなります。それであれば、眠ってくれる赤ちゃんに育てたいですよね。ぜひ、入眠儀式などを作り、ぐっすり眠ってくれる赤ちゃんに育て上げましょう!そして、お母さんもぐっすり眠って、少しでも体力を温存していきましょう!