30代後半になると妊活するタイミングを逃すかもしれないとつい焦ってしまいがちです。年々晩婚化が進み、高齢出産も増加傾向にあります。妊娠率は年齢とともに35歳を過ぎると急激に低下していきます。
30代前半の妊娠率が40%に対して、35~39歳の30代後半は男女共に同年齢の場合は30%。男性は40歳以上、女性は35歳以上で妊娠の確率が20%以下にまで下がっていることが統計データからわかっています。
妊活を始めて不安に感じている人にとって対策方法をそれぞれ解説してきます。
30代後半の妊活中で妊娠できないと悩んだ時の対処法
現在日本では約7組に1組の割合で不妊に悩んでいます。一般的に不妊と言われる期間は1年以上自然に赤ちゃんができない状態のことをいいます。
不妊の原因には子宮や卵巣の老化だけではなく子宮内膜症や子宮筋腫などの病気にかかることで出産できないリスクもあります。ここでは不妊についての対処法を解説していきます。
助成金制度を活用して不妊治療を知ることから
女性の不妊の検査とは主にどのようなものがあるのでしょうか?
不妊治療とは主に人口受精、体外受精、顕微鏡受精などと段階を踏んで妊娠の経過を見ながらより自然の治療に近い方法で行います。
しかし不妊治療を行わない原因として医療費の問題という悩みもありますが、国の助成金制度を活用することで高額な費用を抑えることもできます。
まずは早めに不妊検査から受診している
初期の治療のタイミング法では平均1万円程度から行えるのでまずは自分の身体の状態を知ることから始めてみるといいでしょう。
また不妊検査には男性と女性のそれぞれの検査があります。女性では排卵日の予測や身体の妊娠状態などがわかり、男性では精液などの健康状態などを調べることができます。専門医師からの的確なアドバイスをもらえるのと、早期に対策を立てられるので安心できます。妊娠できるかなと少しでも不安を感じたら早めに不妊検査を受けてみることをおすすめします。
夫婦で一緒に検査を受けに行く
特に男性が40歳以上、女性が35歳以上になると妊娠率は20%までに減少すると言われています。受診してみると原因が実は妻ではなく夫だったわかった時に、治療が遅れてタイミングを逃すことのないように不妊治療の検査はスムーズな妊活をするためには大切なことなので夫婦で一緒に受診することをおすすめします。
不妊の原因は女性だけではない
WHO(世界保健機関)の発表によると、不妊原因は女性のみではなく男性にも原因があることがわかっています。男性での主な原因はストレスなどによる勃起障害やセックスレスなど、さまざまな問題が影響していると考えられます。不妊というと女性だけの問題と思われがちですが、男性にも原因があるも覚えておきましょう。
30代後半の妊活は普段の生活習慣から見直す方法
30代後半からの妊活は妊娠確率が著しく低下していることから身体づくりにも気を使っていかなければいけません。生活の乱れは食生活や睡眠や運動不足やストレスなどの原因からくるものから影響が出ることもあります。普段の生活習慣の見直しも合わせて行なっていきましょう。
妊活は夫婦でリラックスできる環境を作ること
年齢と共に疲れやすい体になるので疲れをできるだけ溜め込まないようにしましょう。男性側も妊活を焦って早く子供が欲しいとお忙しい時期にせがまれると逆にプレッシャーに感じてしまうこともあります。それがストレスの原因になる場合もありますのでお互いがリラックスできる状態での環境作りは妊活をするためにはとても重要になってきます。
睡眠の質を上げる
眠りの質をあげるにはどれだけ深い眠りにつけたかが重要になってきます。睡眠の質を上げることは妊活をする上でとても大切です。家事や子育てで多忙な日が続くとどうしても睡眠不足になりがちです。特に30代となれば仕事盛りで残業となればさらに睡眠時間などが短くなってしまいがちです。睡眠の質は、身体や脳の疲労回復だけではなく、基礎代謝や老化防止など、重要なホルモン分泌が行われます。また妊活を行う上で重要な緊張やストレスなどの不安な気持ちを抑えることができます。
食生活の改善
普段何気ない食生活にも気を使ってこなかった人ほど30代後半からの妊活を始める人にとっては食生活にも気を使っていかなければいけません。しっかりと偏った食事ばかりで量を取るだけではなく栄養バランスも考えなければいけません。妊活に必要な栄養とは血を作るものビタミン、鉄分がいいでしょう。また葉酸も赤ちゃんの成長に必要な栄養分を多く含んでいます。忙しくなかなか栄養を取るのが難しい人はサプリメントなどを同時に利用するといいでしょう。
夫婦で協力し合って取り組むことが重要
妊活は夫婦で一緒に協力しながら生活習慣の見直しを頑張ってみましょう。ひとりではなかなか継続できないことは夫婦一緒ならきっと乗り越えられるでしょう。子どもを産んで育てていくための準備なども前もって夫婦できちんと話合っておく時間も必要です。妊活は夫婦でのコミュニケーションはとても重要になっています。
40歳になる前に夫婦で考えておくことは?
30代後半の妊活では焦らずスムーズに計画を立てて妊活を行うよう心がけていきましょう。不妊検査をどうしようと悩んでいる間にも時間は過ぎていきます。
夫婦で相談して、早めに治療の方向性を決めることが大事です。40代を過ぎると不妊治療でもタイミング法や人工受精の治療でも効果は薄いとされています。
日本産科婦人科学会のARTデータでは、治療をした総数のうち、赤ちゃんを産むことができた割合は、40歳では8.8%。45歳では0.8%です。
しかし少なからず子供を出産できている人もいます。30代後半の妊活は厳しい年代であるということをまずは夫婦で現実を受け止めその上で医師にしっかり相談して早めの行動をしていきましょう。