妊娠初期症状は生理前と様子がよく似ています。妊娠超初期という時期は特に体調不良になりがちです。
「もし妊娠していたら…?」「薬を飲んでいいの?」「妊娠検査薬はいつから使えるの?」と多くの疑問が出てきます。
自分の体調の変化をいち早く知り、対応できるのが理想的ですね。
この記事では妊娠初期症状と注意することをまとめています。妊娠の可能性がある女性の方、ぜひ参考にしてください。
妊娠初期症状って…?
「妊娠検査薬はいつから使えるの?」妊娠の可能性がある自身の体調を早く知ることは、お腹の中の小さな命にとってとても大事なことです。
ここでは妊娠初期症状や生理前の女性の体の変化などをご紹介します。
妊娠初期とは
妊娠周期は最終生理を0週0日としてカウントします。妊娠初期とは、妊娠15週までの時期を言います。
また妊娠超初期は、生理予定日よりも前の妊娠0週〜3週のことを言います。受精卵が着床するのが妊娠3週のころと言われていますので、妊娠0週〜妊娠3週はまだ妊娠成立していない時期になります。
まれに妊娠超初期に症状が現れる人もいるそうですが、着床してから数日というころになります。
一般的に、生理予定日(妊娠4週)を過ぎたあたりから、「もしかしたら妊娠なのかな?」と意識する女性が多いです。妊娠初期の症状には様々な体の変化が現れますが、生理前の体の変化ととても似ているので妊娠と気づかない人も多いです。
妊娠初期症状とは
妊娠5週あたりから妊娠症状といわれる「つわり」がある人がいます。妊娠5週〜6週からつわりが始まるといわれ、8週〜10週ごろつわりのピークがくると言われています。
ただ、つわりの症状も人それぞれ違いますし、つわりのひどさも人それぞれ違ってきます。また妊娠している人でも全くつわりがないという人もいます。
それでは妊娠初期症状とはどんな症状が現れるのでしょうか?
生理が遅れる
妊娠初期症状として、最も分かりやすい変化と言えます。生理が遅れたことにより、妊娠を知る女性も多いと思います。
生理が規則的に来ている人は分かりやすいのですが、生理不順であったり、産後の生理が再開していない人などはこの症状では妊娠とは気づかないこともあります。
胸の張り、痛みを感じる
妊娠が成立すると女性ホルモンが大きく変化します。そのことにより乳首が下着に触れるだけで痛みを感じたり、乳輪が黒ずんだりする人もいます。また妊娠初期から胸の張りを感じる人もいます。
吐き気、嘔吐などのつわりが始まる
つわりの代表的な症状とも言える「吐き気」は妊娠10週あたりをピークに落ち着くと言われています。
食べ物を見て、吐き気をともなったり、寝起きに吐き気を感じたり、症状は様々です。また実際に嘔吐してしまう人もいます。食べ物が口に入れることができないほどひどい症状の場合は産婦人科に早めに相談することをおすすめします。
熱っぽい風邪症状が現れる
体のほてりを感じ人もいます。実際に熱っぽく喉が痛かったり、鼻水が出る人もいます。風邪だと思い、風邪薬を飲んでしまわないように注意しなければいけません。
頭痛がある
ホルモンの変化による頭痛を感じる人もいます。ストレスや不安により、頭痛がひどくなることもあります。頭痛がひどいときは照明を暗くした部屋で横になって体を休ませましょう。
病院で相談すれば、妊娠初期でも飲める頭痛薬を処方してくれることもあります。
肌荒れする
ホルモンの変化により、肌荒れをする人も少なくありません。肌が乾燥する、ニキビや吹き出物がでる、肌にかゆみがあるなどの肌トラブルがあります。
肌を清潔にし、保湿するよう心がけましょう。妊娠中は特に肌に敏感になりやすいという人が多いです。
味覚の変化・食べ物の好みの変化
「買い物にいってお魚コーナーを通れなくなった」や「ご飯が炊ける匂いが苦手になった」など妊娠により味覚に変化がある人が多いです。
つわりの代表的な症状といえます。hCGホルモンの影響といえるこの変化は妊娠12週ごろをピークに落ち着くと言われています。
情緒不安定になる
ホルモンの変化や妊娠の不安などの影響で、自身の気持ちのコントロールがしづらい状況になることがあります。
イライラしたり、突然涙が出たり、人に会いたくないという気持ちが強くなったりもします。夫婦の時間をたくさん取るようにしたり、パートナーに相談するなど気持ちを聞いてもらったり、気分転換できるといいですね。
妊娠は女性にとって体も心も変化が多く、見えない不安もあります。悲しい気持ち、不安な気持ち、イライラする気持ちがあって当然です。自分の情緒不安定に落ち込まず、「そういう日もある」とおおらかな気持ちで構えましょう。
眠気がある
「寝ても寝ても…眠い」「気づいたら寝てしまった」など眠気を感じる女性も多くいます。ホルモンの影響です。眠気がひどい時は車の運転など危険です。妊娠初期の眠気は無理せず、体を休ませましょう。
生理ではない出血がある
着床出血と呼ばれる生理ではない妊娠成立した際の出血があります。これは、受精卵が子宮内膜に着床する際、子宮の壁が傷つき起こる出血です。
着床出血は量も色も人それぞれ違います。生理のように多く出血する人も入ればおりもの程度の出血で、色もピンクっぽいという人もいます。
また着床出血はない人も多くいます。生理が来る時期と似ていたりもするので判断できないこともあります。気になる出血の場合は、産婦人科に相談しましょう。
上記に紹介している体の変化は一般的な妊娠初期症状の一部です。参考までにしてください。
妊娠検査薬はいつから使える?
通常、妊娠検査薬は生理予定日の一週間後から使用が可能です。妊娠検査薬は妊娠すると分泌されるhCGホルモンに反応し妊娠しているかを知るものです。尿の中のhCGホルモンが50IU/ml以上の場合、妊娠反応が陽性をしめします。
また妊娠検査薬には生理予定日3日後から使えるものもあります。これは尿の中のhCGホルモンが25IU/ml以上から測定できるものです。
妊娠超初期の妊娠3週〜妊娠4週ではhCGホルモンが十分に分泌されていないことも考えられます。あまり早い時期の妊娠検査薬の使用は正確なものがでないこともあるので、時期を守って使用することをおすすめします。
妊娠がわかってやるべきことって…?
初めての妊娠が分かった時、まず何をしなければいけないのでしょうか?ここでは妊娠が分かったらやるべきことをご紹介します。
妊娠がわかって早めにすべきこと
妊娠検査薬を使って陽性反応がでたとき、嬉しい気持ちとこれからどうしたらいいのか…?という不安な気持ちがでてきますね。まず妊娠が分かって早めにすべきことをご紹介します。
産婦人科を受診する
通いやすい産婦人科をおすすめします。妊娠中は体調がどのように変化するか分かりません。家から近い場所だったり、アクセスしやすい場所にある産婦人科が便利です。
また、里帰り出産するのか、どこの産婦人科で出産するのかを早めに決めておきましょう。出産予約が遅くなると受け付けてくれない病院もありますし、予約でうまっている病院もあります。
妊娠届けを提出・母子手帳を受け取る
病院で「妊娠届出書」を書いてもらい、それを持って指定の役所や保健所に提出すれば「母子手帳」を受け取ることができます。母子手帳とともに、予防接種の案内や両親学級などのパンフレットももらうことができます。
夫・両親への報告
妊娠初期は体の変化が大きいです。妊娠初期は流産の可能性も頭をよぎります。体が安定するまでは夫、両親への報告までにとどめておくことが安心です。
ただ、体に負担がかかるような仕事やタバコなどの不安材料がある仕事環境であったりする場合、職場に早めに報告する方がよい場合もあります。
禁酒・禁煙
妊娠が分かった時点で避けておきたい禁酒・禁煙です。特に、たばこは早産や流産の原因にもなりかねないのでとても危険です。
また夫や家族がたばこを吸うという人もいるかもしれません。妊婦さんの前では吸わないように配慮してもらうように相談することは大事です。
風邪薬などの薬の使用に注意する
妊娠初期は赤ちゃんの細胞や大切な臓器が作られている時期です。薬によっては妊娠中でも飲めるものもありますが、市販薬は特に説明書をよく読みましょう。
また、産婦人科や病院で相談することをおすすめします。妊娠中のレントゲン撮影も危険ですので注意してください。
出産までの流れを頭に入れておきましょう
母子手帳をもらいに行ってから、その後の流れなどを説明を受けたり、案内をもらったりすることもあります。出産までの流れを頭に入れておくとスムーズにマタニティを過ごすことができます。
特に大切になるのが、妊娠20週までに出産したい病院の予約を入れることです。
里帰り出産にするのか、里帰りせずに1つの病院で出産まで行くのか。妊娠初期の間に考えておくことをおすすめします。里帰り出産を受け付けつけている週を間違えると希望の病院での出産が難しくなることもあります。気をつけたいところです。
また妊娠初期の不安定な時期や妊娠後期になると妊婦検診の回数が増えてきます。スケジュールを把握しておきましょう。
夫婦で協力しておきたいこと
両親学級の予定を確認する
地域の両親学級、産婦人科の両親学級など多くあります。妊娠中の女性の大変さを知ってもらうため、また赤ちゃんを育てるということを学ぶため、夫婦でママやパパになるための準備をすることは大切なことです。
赤ちゃん用品を買いにいく
赤ちゃんの性別が分かるまでは洋服などは買いにくいですが、赤ちゃんが生まれて必要になるチャイルドシートやベビーカーなどを夫婦で買いにいくことは楽しみでもありますね。
またおむつやミルクなども事前に夫婦で商品を知っておくことは産後の買い物も楽になります。
家事の分担について話し合う
妊娠初期はつわりなどで家事ができないこともあります。妊娠後期になると動けないこともあります。夫婦で家事の分担について考えておくことは、産後の協力を得るための大切なことでもあります。
夫婦で話し合い、ストレスなくマタニティを過ごせるように協力してもらいましょう。
名前を考える
男の子か女の子か分かる時期は早くて妊娠5カ月あたりです。まだ先ですが、ゆっくり夫婦の話題として名前を考えておきましょう。
赤ちゃんが生まれてからしばらく行けないところへ出かける
赤ちゃんが生まれてすぐは、ママの産後の体調も優れないことも多いです。また赤ちゃん連れで入りにくい場所もあります。例えば、映画館やレストランなど夫婦2人の時間を楽しんでおきましょう。
夫婦でマタニティを楽しむ
妊娠は女性にとって体も心も大きく変化していきます。しかし、男性は体の変化がない分、心の変化もゆっくりです。
よく「女性は妊娠とともに母になる準備をしている」と言われますが、男性は赤ちゃんが生まれて初めて父になります。その結果、夫である男性は、妻の気持ちや体の変化に敏感に反応して対応することが難しいことが多いです。
普段から夫婦で赤ちゃんの話や妊娠について相談したり、一緒に検診についてきてもらうなど、一緒にマタニティを過ごしてもらうことは、赤ちゃんが生まれた後の育児に大きな助けになります。
また、赤ちゃんが生まれた後に行きにくいレストランや旅行など、夫婦で楽しみ家族の絆を深めておくことはとても大事です。夫婦でマタニティ期間を楽しみ穏やかに過ごせるようにしたいですね。