赤ちゃんが生後2ヶ月になると始まる予防接種。特に0歳の時はたくさんの種類の予防接種を打つ必要があるため、生後半年までほぼ毎月のように小児科にかかる必要があります。
本記事では初めて予防接種を受ける赤ちゃんのママ向けに、予防接種の時に気をつけることと、必要な持ち物について紹介します。ぜひ予防接種へ行く前の参考にしてくださいね。
【生後2ヶ月】初めての予防接種で気をつけること
予防接種は小児科へ行って注射を打つだけのことですが、気をつけなければいけないことがいくつかあります。ここでは、予防接種前の準備段階で気をつけたいことと、予防接種後に気をつけたいことをそれぞれ紹介します。
予防接種準備|ルールは年々変化する
予防接種の規定は年々変化しています。
例えば、2014年に水ぼうそうワクチンが定期摂取(公費で無料摂取できる予防接種)になり、2020年10月にロタウイルスワクチンが定期摂取になりました。
そのため予防接種の情報は、ネットで調べても古くて誤っている場合があります。では何が一番信用できるかというと、自治体から届く予防接種スケジュール表です。
これに従って、かかりつけの小児科で予防接種を進めて行くので、届いた書類は必ず目を通すようにしましょうね。
予防接種準備|予約を早めに取る
初めての予防接種は、可能な限り生後2ヶ月になった日に打つようにしましょう。これは、赤ちゃんに早く免疫をつけさせるためと、決まった予防接種時期を過ぎると摂取できなくなるものや、公費で受けれなくなってしまうものがあるからです。
人気の小児科だと、予防接種の予約がなかなか取れない場合もあります。そのため、初回の予防接種の予約は1ヶ月検診が終わったらすぐに取るようにしておくと安心ですよ。
予防接種当日|授乳時間を調整する
予防接種後は、30分程授乳を控えるようにと指示をする病院が大半です。また、予防接種前に関しても30分以上時間を開けるようにという病院も多くあります。
心配なママは予防接種の予約時に、病院へ直接聞いてみてくださいね。
普段は3時間置きの授乳ですが、予防接種当日は3時間に囚われず早めに授乳を行うなどして時間を調整していきましょう。
予防接種当日|予防接種後は自宅で様子を見る
予防接種後はアナフィラキシーなどの急激な体調の変化に備え、病院で30分程様子を見ておきましょう。
接種後30分で特に大きな変化がなければ帰宅となりますが、赤ちゃんによっては注射を打った部分が赤く腫れたり、発熱したりすることもありますので、予防接種当日は自宅でしっかりと様子を見るようにしましょうね。
また、なるべく予防接種当日は、予定を入れておかない方がよいですね。さらに、予防接種翌日に熱を出す場合もあるので予定を立てる時はそこも考慮しておきましょう。
いざという時に備えて、予防接種後の発熱はどの程度まで自宅で様子を見るべきなのか、予防接種の時に先生に聞いておくといざという時慌てずに済みますよ。
次回の予防接種|予防接種の間隔
2020年10月のルール変更には、もう1点予防接種の間隔について変更がありました。
2020年10月からの接種間隔は以下のルールです。注射生ワクチン → 次の注射生ワクチンを受ける時は27日以上間を開ける
注射生ワクチン → 次の経口生ワクチン・不活化ワクチンの接種間隔制限なし
経口生ワクチン → 次のワクチン接種間隔制限なし
不活化ワクチン → 次のワクチン接種間隔制限なし
今までは経口生ワクチン接種後も27日以上間隔を開ける必要があったり、不活化ワクチン接種後も6日以上間隔を開ける必要がありましたが、これらがなくなりました。
これは、双方のワクチンで互いに影響が出ないことがわかったため、このようになりました。
このルールのおかげで、従来よりも予防接種のスケジュールが組みやすくなったとも言えます。ぜひ初回の予防接種を受ける時、かかりつけ医に今後の予防接種スケジュールを相談してみてくださいね。
【生後2ヶ月】初めての予防接種の持ち物
ここでは初めての予防接種で必要な物をまとめました。
ぜひ忘れ物のないよう、しっかり準備して初めての予防接種に挑みましょう。
事前に用意しておくもの
◎事前に予防接種の予診票の記入
受ける予防接種が1種類ならすぐに書けますが、数種類をまとめて接種する場合は病院で記入していると大変です。当日は体温と日付だけ書けば済むように書いておきましょうね。
持ち物
当日の持ち物はこちらです。
予防接種の予診票
母子手帳
保険証
乳幼児医療証
この他にオムツ・着替え・タオルやガーゼも持って行っておくと安心です。
予防接種は保険外なので、保険証や乳幼児医療証がなくても大丈夫な病院もあります。しかし、予防接種後に体調を崩してしまった場合は診察となるため、念のため持って行った方がよいでしょう。
赤ちゃんの服装
当日は脱ぎ着しやすい服装で行きましょう。
注射を打つ場所は病院によって腕だったり、足だったりと異なります。しかし、必ずと言っていい程どの病院でも聴診器で心臓の音を聞きますので、一度オムツ以外ほとんど脱ぐと思っておいて間違いありません。
そのため脱がせるのに手間のかかる服装は避けた方が良いですね。
予防接種は早めにスタートしよう
予防接種のスケジュールはルールが変更される度に変わりますが、0歳児が一番打つ本数が多く、乳幼児の定期予防接種の全体の半数ほどを1年の間に打ちます。
せっかく予防接種のスケジュールを組んでも、体調を崩してしまって、後ろ倒しになってしまうこともよくあることです。
赤ちゃんは半年を境にどんどんお母さんからもらった抗体が減っていきますので、早めに予防接種をスタートして抗体をつけていってあげましょうね。