結婚してしばらくすると「そろそろ赤ちゃんが欲しい」と妊活を始めるのは、ごく自然なこと。
近年では晩婚化が進み、30代から妊活を始めることは特別珍しくはありません。
とはいえ、30代からの妊活は年齢のタイムリミットを考えると、不安もたくさんありますよね。
そこでカギとなるのが「腎」!ここでは30代からの妊活のカギとなる「腎」と、妊娠しやすい体を作る3か条についてご紹介します。
30代の妊活を左右する「腎」って?
妊娠のしやすさは個人差があり、妊娠しやすい人となかなか妊娠できない人がいるのは事実。
この妊娠のしやすさに関わっているのが、「腎」といわれています。
ここでは30代からの妊活のカギとなる「腎」について、詳しくご紹介します。
これから妊活を始める人、妊活をしてもなかなか思うような結果に結びつかない人は、参考にしてみてくださいね。
「腎」は体を根底から支える力のこと
「腎」とは、体を根底から支えている、いわば土台のようなもので、気力や生命力を維持するのに大きな役割を果たしています。
体の成長や発育はもちろん、年齢を重ねた時の老化や、妊活・妊娠に欠かせない生殖機能に関わる能力をコントロールするなど、さまざまなことに欠かせないものだと考えられています。
そのため、妊娠のしやすさにも大きく関わり、「腎」が衰えると妊娠力も衰えるとされています。
漢方の観点から見る「腎」の力をチェックしてみよう
「腎」の力は個人差があり、衰えるスピードも人それぞれ。
まずは漢方の観点から、「腎」の力をチェックしてみましょう。
生理周期が長い
基礎体温が低い
経血の量が少ない
ぐっすり眠れない
疲れやすい
腰痛がある・腰がだるい
体が冷える(冷え性)
白髪が増えた
チェックした項目が多ければ多いほど、「腎」が衰えているかもしれません。
あとの項目で紹介する、妊娠しやすい体を作る3か条をチェックして、「腎」の力を底上げしましょう!
30代から妊娠力が低下するって本当?
妊活を始めても、思うように結果につながらない、と思っている30代の女性も少なくありません。
一人目は自然に妊娠したけど、30代になってから妊活をしてもなかなか二人目が授からない、ということも聞きますよね。
30代を過ぎると妊娠率が低下するといわれていて、そういわれているのにもきちんとした理由があるんです。
ここでは30代で妊娠率が低下するといわれている理由について見ていきましょう。
30代前半をピークに女性ホルモンが減少
女性は生理周期に合わせて、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンを分泌しています。
エストロゲンは妊娠の準備に欠かせない女性ホルモンですが、20代前半から30代前半をピークに、徐々に分泌量が減少することがわかっています。
エストロゲンの分泌量が減ると、妊娠しにくくなってしまうのです。
40歳を境に急激に減少し、年齢を重ねるごとに妊娠率は低下していきます。
卵子の老化も原因のひとつ
女性は生まれた時に一生分の卵子を抱えていて、初経を迎えてからほぼ毎月、排卵を行います。
ここでポイントとなるのが、卵子は生まれた時から持っている、ということ。
20歳のときに排卵した卵子は20年経った細胞、30歳のときに排卵した卵子は30年経った細胞というわけです。
卵子も年齢と同じだけ年を重ねていて、同じように老化しています。
受精しにくかったり細胞分裂がうまくいかなかったり、というのは、老化が関係していると考えられています。
30代からの妊活で妊娠しやすい体を作る3か条
30代からの妊活のカギは「腎」をパワーアップさせることが重要!
「腎」をパワーアップさせるには、30代からの妊活でどのようなことに気を付けて取り組めばいいのでしょう。
ここでは今すぐ始められる、妊娠しやすい体を作る30代からの妊活の3か条をご紹介します。
「腎」に負担のかからない生活を心がけ、パワーアップを目指しましょう!
疲れを溜めないことがもっとも大切
30代からの妊活でもっとも大切なのは、疲れを溜めないこと。
疲れが溜まってくると「腎」の回復が遅れ、弱まることの原因になってしまいます。
年齢を重ねると疲れが取れにくくなるので、より意識的に体と心を休ませるようにしましょう。
上手にストレスを解消し、程よく体を動かすのがおすすめですよ。
質の良い睡眠をとること
睡眠の質をアップさせるのも、妊活には欠かせません。
睡眠不足は体の疲れを取るだけでなく、「腎」の回復にも有効。
また睡眠不足は、卵子の質を著しく低下させるといわれているため、しっかりと睡眠をとることが重要です。
睡眠時間が短くても、寝心地の良い寝具を使うなど、眠りの質にこだわるのもおすすめですよ。
季節に関わらず体を冷やさない
年齢に関わらず、妊活には冷えは大敵!
特に30代からは体を冷やすことは厳禁です。
「腎」は寒さに弱く、体が冷えていると「腎」の機能も低下してしまいます。
夏でも靴下を穿く、冷たいものを摂らないようにする、毎日湯船に浸かるなど、体を冷やさないよう工夫してみましょう。
生活習慣を見直して、冷えやすい環境にいないかチェックするのもおすすめですよ。
30代からの妊活は今や当たり前!
30代からの妊活は今や当たり前のことで、結婚をしたと同時に妊活に取り組んでいるカップルも少なくありません。
30代になると妊娠率が低下するのは事実で、妊活も年齢に合ったものを取り入れるのがポイントです。
特に「腎」は妊娠を支えるカギとなるため、「腎」の力をアップさせるような妊活に取り組んでみてはいかがでしょう。
体を冷やさないこと、ストレスを溜めないこと、しっかり寝ることなど、基本的なことですが、妊活の基本だからこそもう一度見直してみるといいかもしれませんね。