【生後3ヵ月】赤ちゃんの発達と生活を知ろう

ふっくらと肉付きも良くなって、より赤ちゃんらしさが感じられる生後3ヶ月のベビーたち。

この時期は発達の節目とも言われ、赤ちゃんは自身や周囲のことにだんだん興味が出てきます。日中は起きている時間が長くなって、夜まとまって眠るように。

そして時にはニコっと笑顔も見せてくれるので、赤ちゃん誕生から大忙しだったパパママも少しホッとできる時期かもしれません。

本記事では生後3ヶ月の赤ちゃんの発達と生活についてご紹介します。

生後3ヶ月の赤ちゃんの体重・身長

生後3ヶ月頃の赤ちゃんは、体重が出生時の約2倍に、身長は平均12~13cmほど伸びます

体格の個性も出て、大きい子、小柄な子と少し差はありますが、身体全体に皮下脂肪がつき、赤ちゃん特有のふにふにとした可愛らしい体型になってきます。

また骨や筋肉がどんどん発達し、自分の手足をコントロールできるようになっていきます。この他の発達の特色を見てみましょう。

首がすわる

これまでグラグラと頼りなかった首がだんだんとしっかり安定し始めます。

首がすわると頭を支えてやる必要がなくなり、縦抱きやおんぶもできるようになるので、日頃のお世話や家事が少し楽になるでしょう。

ただし、首が確実にすわっていないのに誤った扱い方をしてしまうと赤ちゃんの気管を圧迫してしまう等の危険があります。首がすわったかどうかは以下の2点を目安にしましょう。

うつぶせに寝かせると自力で頭を持ち上げる

仰向けに寝かせ、赤ちゃんの両手を持ち45°ほど起こすと頭がついてくる

難しい場合には決して適当に判断せず、かかりつけの小児科や3~4ヶ月健診で相談するようにしましょう。

手先をたくさん使う

自分の手の存在に気がつき、たくさん使えるようになるのもこの頃。赤ちゃんが自分の握りこぶしや、ゆらゆらと動かした手を不思議そうにじっと眺めることをハンドリガードといいます。

次第に手先も動かせるようになり、ラトル等のおもちゃをぎゅっとしっかり握ることができます。遊びの幅がぐっと増え、ごきげんの良い時はおもちゃを振ったり舐めたりして楽しむこともできるようになります。

クーイング

生後3ヶ月前後の赤ちゃんは、クーイングといって機嫌の良い時に「あ~」、「う~」といったかわいらしい声を発するようになります。

もっと早くから始まる子もいれば、3ヵ月を過ぎても見られない子もおり、クーイングのないまま喃語を話し始める子もいます。個人差があるため、クーイングがなかなか確認できなくても焦らずにしばらく様子を見ましょう。

クーイングは声帯等、声を出す器官の発達段階で出るようになるものです。赤ちゃんは自分の喉から音が出ることを楽しみ、その声に大人が反応すると喜びます。

「あ~」「く~」といった可愛い声が聞こえたら、ママも同じように返してみたり、話しかけたりしてみましょう。クーイングのコミュニケーションをママも楽しんでみてくださいね。

生後3ヶ月の赤ちゃんの生活

身体の発達に伴ってできることも増え、次第に生活リズムを整えていきたい時期。赤ちゃんとの過ごし方にも少しずつ変化が出てきます。

日中起きている時間が長くなり、より自分の意志を持つようになります。

ここからは、睡眠や授乳、遊び方や赤ちゃんとのお出かけなど、生後3ヵ月の赤ちゃんの生活のポイントについて紹介します。

睡眠

だんだん昼夜の区別がついてきて、夜にまとまって眠るようになります。

朝昼に23回お昼寝をし、夜には56時間続けて眠ることも。夜になったら部屋を暗くし、入眠しやすい環境づくりをします。

少し泣いたり動いたりしても様子をみたり、子守唄を歌ってあげるなどして刺激しないようにしてあげましょう。

睡眠時間を安定させるためには、生活リズムを整えることが大切です。朝は早めに起こして太陽光を浴びさせ、日中は部屋を明るくして過ごしましょう。

授乳とミルク

生後3ヶ月頃には、授乳回数が少なくなってきます。母乳、ミルク、混合のいずれの場合でも、1回の授乳で消化可能なミルクの量が増えるため、授乳回数は168回ほどに減ってきます。

毎日同じタイミングで授乳するようにすると、少しずつリズムが整ってきます。1日の授乳量は母乳の場合トータルで9001000ml

ミルクの場合は1160200ml56回程度が目安とされています。ただし個人差もあるので、あくまで目安として考えましょう。

遊びとおもちゃ

優しくマッサージをしてあげたり、絵本を読んであげると喜びます。

特に、はっきりした色やおもしろい模様のついた絵などは視覚の発達にも良いでしょう。大人が見守りながら赤ちゃんをうつぶせにするうつぶせ運動も、赤ちゃんの運動能力の発達に効果的です。

握れるおもちゃや音の鳴るおもちゃも赤ちゃんの認識力や感覚を磨いてくれます。

首がしっかりすわってきたら、ゆっくりとやさしくたかいたかいしてあげるのも喜ぶでしょう。

この時期の赤ちゃんは、周囲の大人があやすとニコッと笑顔を見せてくれるようにもなりますよ。遊びを通して赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しんでくださいね。

本格的なおでかけにもチャレンジ

外の世界にも興味津々の3ヵ月の赤ちゃん。お散歩など、外の空気にも積極的に触れさせましょう。

この頃からは、少しずつ長時間のおでかけも可能になります。車で大型ショッピングモールに行ってみる、公共交通機関を利用してみるなど、行動範囲を広げることもできます。

お出かけ先で焦らずにすむポイントは、とにかく入念な準備をしておくこと。オムツや粉ミルクは多めに、タオルやビニール袋等も余分に持っておくといざという時慌てなくてすみます。

使い捨て哺乳瓶やスティックタイプの粉ミルクなど、お出かけに便利なグッズも活用すると良いでしょう。

時間にはゆとりを持って行動すると気持ちにも余裕が生まれますよ。お出かけの際には感染症対策もお忘れなく。

今しかない可愛さを楽しもう!

この時期には予防接種や、34ヶ月健診もあります。自治体からの案内等をよくチェックして、受け忘れることのないよう気をつけましょう。

心身の成長著しく好奇心旺盛、日々新しい発見がいっぱいの3ヶ月の赤ちゃん。

毎日のお世話もまだまだ大変ですが、赤ちゃんは日々どんどん成長していきます。今しかないこの時期を赤ちゃんと一緒に楽しみましょう。

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