赤ちゃんの水分補給はいつから必要か?飲ませていいもの、ダメなものを解説

赤ちゃんは、離乳食が始まるまでは母乳かミルクを飲んで育ちます。しかし、お風呂上がりや真夏の暑い時期など、水分補給したほうがいいかも、と思う瞬間がありますよね

ただ、そこでまた考えてしまうのが「何を飲ませたらいいのか」ということです。

今回は、赤ちゃんの水分補給はいつから、そしてどんなときに必要なのか、どんなものを飲ませたらいいのか、詳しく解説していきます。

赤ちゃんに水分補給は必要?

赤ちゃんの水分補給は、気にしたことはあるでしょうか?赤ちゃんはミルクや母乳の水分をとっているので、気にしなくていいと思う方もいるかもしれません。果たして赤ちゃんには、水分補給は必要なのでしょうか?

ここでは、赤ちゃんと水分についての知識から水分補給の判断まで、詳しく解説していきます。

赤ちゃんの水分補給は離乳食が始まってから

赤ちゃんの水分補給は、通常時であれば特に気にする必要はありません。離乳食が始まる前はミルクか母乳を飲んでいますが、栄養・水分ともに十分にとれます。離乳食が始まると栄養を離乳食からとるようになる反面、水分が不足がちになります。

離乳食初期であれば、離乳食自体にかなり水分量が多いので問題ありません。しかし離乳食中期ごろになってくると、2回食も始まるため水分を補う必要が出てきます。

水分不足のサイン

ただし夏の暑い日や風呂上がりなど、水分を補給したほうがいい場面もあるでしょう。そんなときは、水分不足のサインが出ていないか確認をしましょう。水分不足のサインには、以下のようなものがあります。

・おしっこの量や回数が少ない・色が濃い

・泣き声が弱く、反応が薄い

・発熱している

・肌や唇がカサカサしている

・泣いているのに涙が出ない

ちなみに人間の体重のうちで、水分の割合は大人で60%前後です。しかし赤ちゃんの場合は、水分の割合が70〜80%になります。そのため、大人よりも水分の必要割合が高いのです。また汗を出すための汗腺の数は、大人も赤ちゃんも数が変わりません。つまり赤ちゃんは大人に比べ汗腺の密度が高く、汗をかきやすいのです。

赤ちゃんがいくらミルクや母乳で常に水分をとっているとはいえ、上記のサインが出ていないかどうか確認はしっかりしておきましょう。

水分補給の練習と進め方

離乳食が進んできたときのために、水分補給の練習自体はしておいた方がいいかもしれません。赤ちゃんにとっては湯ざましや麦茶は、母乳やミルクに比べて飲みにくく、のどに引っかかってむせることがあります。哺乳瓶を使って飲ませるときも、ミルクを飲ませるときよりワンサイズ小さい乳首を使うくらいでちょうどいいでしょう。

離乳食初期は、練習のつもりで飲ませます。離乳食を与えるときに10ml程度、嫌がるようならやめても問題ありません。離乳食中期になると、スプーンから水分を取れるようになってきます。風呂上がりや外出から帰ってきたときに水分補給をしてみましょう。

離乳食後期は3回食になり、ミルクや母乳からとる水分がかなり減ってきます。積極的に水分をとるようにし、コップから飲む練習も始めてみましょう。水分不足のサインが出てきたら、タイミングを問わずに飲みやすい方法で水分補給をしてあげてください。水分の補給としては、1回に10ml〜30ml程度を目安としましょう。

飲ませていいもの、ダメなものは?

もしも赤ちゃんに水分不足のサインが出ていたら、できる限り早く水分補給をしてあげなければいけません。しかし、いったい何を飲ませてよくて、何をあげたらダメなのでしょうか?焦ってしまい、家にあるものをなんでも、となるとちょっと問題があります。

赤ちゃんに飲ませていいものと飲ませないほうがいいものについて、詳しく解説していきます。

基本は湯ざまし

赤ちゃんの水分補給は、基本は湯ざましを飲ませるようにします。湯ざましは、水を一度沸騰させてお湯を作り、それを人肌と近い36度前後まで冷ましたものです。赤ちゃんは消化器官がまだ未発達なので水道水をそのまま飲ませることはせず、消毒の意味でいったん沸騰させた方が良いです。

また湯ざましで作った麦茶も、赤ちゃんの水分補給には向いています麦茶はノンカフェインの飲み物の中では非常に手に入りやすく、またお値段もお手頃です。赤ちゃん用の麦茶も売られていますが、特にこだわる必要はありません。大人用の麦茶を湯ざましで作り、さらに4倍から5倍程度に薄めても、飲ませることができます。

果汁や甘いものはやめておこう

避けておいた方がいいものは、果汁やイオン飲料などの糖分が含まれた飲み物です。糖分は虫歯の原因になります。哺乳瓶で甘い飲み物をあげていると、広い範囲で虫歯が発生する「哺乳瓶虫歯」にかかってしまう可能性が出てきます。

また果汁は、口腔アレルギー症候群の原因となる可能性があります。さらに、2019年に改定された「授乳・離乳の支援ガイド」には以下のように書かれています。

”なお、離乳の開始前の子どもにとって、最適な栄養源は乳汁(母乳又は育児用ミルク)であり、離乳の開始前に果汁やイオン飲料を与えることの栄養学的な意義は認められていない”

(引用:授乳・離乳の支援ガイド

https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf

赤ちゃんの栄養を考えたとしても、果汁やイオン飲料は意味がない、ということです。虫歯になる可能性や口腔内の健康を考えると、飲ませないに越したことはありません。

赤ちゃんの水分補給はしっかり様子を見て

赤ちゃんの水分補給は、離乳食が始まってから湯ざましで、というのがポイントです。麦茶などのノンカフェインのお茶でも構いませんが、必ず湯ざましで出すようにしてください。

赤ちゃんは大人よりも体内の水分が多いので、水分不足は大敵です。

大人でも、のどが渇いたと感じたときはすでに脱水が進んできています。赤ちゃんはのどが渇いても、言葉で伝えることができません。よく様子を見て、しっかり水分補給をさせてあげてくださいね。

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