赤ちゃんは生後1ヶ月からいびきをかくことがあります。
生まれた頃よりも体つきがふっくらとして、脂肪により鼻腔が圧迫されることが考えられるからです。
「生まれたばかりなのに大丈夫なのかな?」と、心配になりますが、赤ちゃんのいびきは一過性のものが多いので安心してくださいね。ただし、見逃せないいびきもあります。
赤ちゃんのかくいびきについて、原因と対処法を知り、いびきの危険度を一緒に学んでいきましょう。
赤ちゃんがいびきをかく原因
赤ちゃんがいびきをかく原因として、
鼻がつまっている
風邪の引き始め
枕の高さが合っていない
体が疲れている
アデノイド増殖症
睡眠時無呼吸症候群
上記の6つが考えられます。
それぞれを詳しく解説するので、赤ちゃんのいびきで悩んでいるママ、パパはぜひチェックしてみてくださいね。
もちろん、上記にあてはまらないいびきのケースも考えられます。気になる症状がある場合は、小児科を受診してくださいね。
鼻がつまっている
赤ちゃんの鼻には垢がよく溜まります。俗にいう、「鼻くそ」ですね。赤ちゃんの鼻の穴は小さいうえに、空気が通る鼻腔の入り口は大変狭いのです。
「鼻くそ」がつまっていると、鼻腔の入り口をふさぎ、いびきの原因になりやすいですよ。
風邪のひき始め
赤ちゃんが風邪をひいて鼻水がよく出る場合、鼻水が鼻づまりの原因になり、いびきをかきやすくなります。
とくにさらさらタイプの鼻水よりも、どろっとしているタイプの方が鼻に溜まりやすいので要注意ですよ。
眠る姿勢になると鼻水がさらにつまり、いびきも大きく聞こえる可能性があります。
枕の高さが合っていない
赤ちゃんに枕を使用している場合、枕の高さが原因でいびきをかくことがあります。
赤ちゃんに対して枕が高すぎると、姿勢が無理な前かがみになり、空気の通り道である気道をふさいでしまいます。
体が疲れている
赤ちゃんにとって初めての体験や、いつもより体をたくさん動かした場合、体の疲れ具合によっていびきをかくことがあります。
睡眠中に疲れを回復させるために、呼吸を多くすることで生じる現象で、筋肉の緊張が緩むからとも考えられていますよ。
アデノイド増殖症
アデノイドとは、鼻とのどの通り道の入り口付近に存在する、リンパ系の組織を指します。
成長するにつれて小さくなる組織ですが、体の小さい赤ちゃんにとっては鼻の中で面積をしめる存在であり、増殖して増えると鼻腔をふさいでしまい、いびきの原因になりますよ。
進行すると睡眠時無呼吸症候群になる可能性があるので注意が必要です。発症の原因は不明のため、疑われる症状を感じたら小児科や耳鼻科を受診しましょう。
睡眠時無呼吸症候群
アデノイド増殖症が改善されないことで引き起こされる症状です。
いびきに特徴があり、
いびきの音が大きい
途中でいびきが止まる、呼吸していない
呼吸が復活するときは「かっ…かっ」という引いたような呼吸になる
上記の症状を感じたら、早めに呼吸器内科を受診してくださいね。
赤ちゃんのいびきの対処法
赤ちゃんが睡眠中にいびきをかいていたら、ちょっとしたケアで緩和される可能性があります。
おすすめの対処法として、
鼻のつまりを改善する
寝る姿勢を変える
肩に高さをつける
以上の3点をご紹介します。病院を受診するほどではないいびきの場合は、赤ちゃんのお世話を見直すことで、いびきがぐんと緩和されるのでぜひ試してみてくださいね。
鼻のつまりを改善する
鼻くそや鼻水がつまっている場合は、鼻水吸引器を使用してつまりをとってあげましょう。
鼻水吸引器はママが口を使って鼻水を吸い上げるタイプや、電池を使用したハンディタイプ、電源コードがつながっている卓上タイプの3種類がありますよ。
小児科や耳鼻科で吸引してもらうこともできるので、自宅に用意が無い場合は病院で処置してもらうこともできます。
寝る姿勢を変える
寝る姿勢を仰向けから横向き、横向きから仰向けなど、変えることによっていびきが緩和されることがあります。
とくに横向きにすると舌がのどに落ちず、気道をふさぐ心配が減るので、いびきが緩和されることが多いようですよ。
肩に高さをつける
後頭部に枕をあてるのではなく、赤ちゃんの肩に赤ちゃん用の低めの枕や、低めに畳んだタオルなどをあてることで、気道が大きく開き、いびきが緩和されることがあります。
ただし、赤ちゃんの胸が反り返りすぎる高さにすると、姿勢が悪くなり呼吸がしづらくなるので注意が必要ですよ。
気になる場合は病院を受診
赤ちゃんのいびきは風邪の症状や、寝る姿勢で起こることが多く、ママやパパがしっかりとケアすることで少しずつ緩和されるので安心してくださいね。
ただし、赤ちゃんのいびきで睡眠時無呼吸症候群の症状を感じたら、かかりつけの医師に相談が必要です。
睡眠時無呼吸症候群は眠っている間に呼吸が止まる危険な症状で、乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こす要因にもなりかねません。
赤ちゃんのいびきがどのようなタイプか、日ごろからよく観察しておくことも大切です。赤ちゃんのいびきを少しでも緩和して、ぐっすりと眠らせてあげたいですね。