かわいい我が子が産まれてから2ヶ月。怒涛の新生児期が過ぎました。
初めての子育てでまだわからないことも多いでしょう。
また赤ちゃんの体重増加が多いのではないかと心配していませんか?
今回は生後2ヶ月児の体重の目安や、日割りでの増え方。また体重が停滞する理由についても紹介します。
赤ちゃんの体重増加が激しかったり、逆に停滞していてあまり増えない方は必見です。
赤ちゃんの体重が増えすぎていないか心配
「赤ちゃんの体重が増えすぎじゃないかな」「ミルクや母乳を飲ませすぎかな?」と心配のあなた。
我が子の体重が増えすぎていると、将来肥満体質になってしまうのではないかと心配になりますよね。
赤ちゃんの体重の増加は、個人差が大きく赤ちゃんによってさまざま。
心配な方は「発育曲線」を見て、赤ちゃんの体重と照らし合わせてみましょう。
発育曲線は、厚生労働省が行っている乳幼児身体発育調査のデータがもとになっており、母子手帳に載っています。
生後2ヶ月児の体重の目安
生後2ヶ月児の体重の目安は、「4000〜7000g」になります。
1ヶ月毎の定期検診で、発育曲線を大幅に超えなければ心配しなくて大丈夫でしょう。
また出生体重が大きめだった赤ちゃんは、目安の「4000〜7000g」を超える可能性がありますが定期検診で特に異常が見つからず、医者に何も言われなければ問題はありません。
1日に増える体重の目安
赤ちゃんの体重は、日割りで約30gずつ増えると言われています。
しかし毎日約30gずつ増えているかどうか、確認しないといけないことはありません。
赤ちゃんがお腹いっぱいになって、たくさん眠れているのであれば、あまり心配しなくてもいいでしょう。
ミルクは体重増加の原因になる?
赤ちゃんの体重増加の原因が、ミルクにあると思っていませんか?
実は、ミルクで体重増加するという考えは誤解です。
ミルクで育った赤ちゃんと、完母で育った赤ちゃんとの体重の差はあります。
しかし一概にミルクで育った赤ちゃんだけが、体重の増えが大きいという訳ではありません。
ミルクだけでは増加の原因にならない
ミルクだけでは、体重増加の原因にはなりません。
2019年に厚生労働省が発表した「授乳・離乳の支援ガイド」(改訂版)では、育児用のミルクを与えると肥満になるというのは誤解であると記載されています。
ミルクと母乳の混合栄養で育った赤ちゃんと、母乳だけで育った赤ちゃんの将来の肥満の発症に差がないことも記載されています。
自己判断で授乳回数を減らすのは危険
「赤ちゃんの体重増加がいちじるしく、将来肥満になってしまうのではないか」という心配になってしまうあなた。
いくら心配でも、自己判断で授乳回数を減らすと赤ちゃん自身が栄養失調に陥ってしまう可能性があるのでやめましょう。
赤ちゃんには、欲しがるだけ授乳をしてくださいね。
どうしても心配な方は、近くのかかりつけ医に受診して指示をあおぎましょう。
乳児期の肥満は将来に影響する?
乳児期に体重があまりにも増加してしまったり、発育曲線を大幅に超えてしまったりすると将来も肥満体質のままではないだろうか。と心配になりますよね。
乳児期の体重増加は、将来に影響しません。基本的に1歳までの肥満は、将来の肥満に繋がる可能性は低くなっています。
成長とともに落ち着く
乳児期に肥満になっていても、成長するにつれて寝返りやハイハイ、つたい歩きなどできることが増えてくると自然に体重増加は緩やかになっていく傾向があります。
しかし1歳を過ぎても肥満体質であれば、定期検診で生活習慣の見直しをするように言われる可能性があるので注意しましょう。
活動できる範囲が広くなる
子どもは成長とともに、ハイハイや歩行ができるようになります。
それに伴い、活動範囲が広くなって活動量が増えます。
活動量が増えることによって、体重増加は緩やかになってきます。よって、赤ちゃんの時に肥満体質でもあまり心配しなくて大丈夫でしょう。
増加が停滞する理由
赤ちゃんの体重が増えすぎても不安ですし、逆に体重が増えなさすぎても心配になりますよね。
赤ちゃんの体重増加が停滞する理由は次の3つです。
活発的だから
栄養不足
病気の影響
活発的だから
赤ちゃんの体重が思うように増えない原因の1つは、「活発的だから」です。
個人差がありますが、運動発達が早くじっとしてられなくて活動量が多い赤ちゃんは消費カロリーが高いのでたくさんミルクや母乳を飲んでも、体重が増えない可能性があります。
また、元気がある証拠でもあります。
ミルクや母乳をよく飲んで、しっかり排泄ができていれば心配ないでしょう。
栄養不足
生後2ヶ月児の平均体重より、大幅に少なかったり明らかに体重増加が低い場合は栄養不足の可能性があります。完全母乳の方は、母乳外来で母乳量をチェックしてもらいましょう。
また必要に応じて、ミルクを足してあげてもいいですね。
病気の影響
赤ちゃんがしっかりミルクや母乳を飲めて、排泄もしっかりできているのに中々体重が増えない時は、何か隠れた病気があるかもしれません。
何かおかしいなと感じたら、早めにかかりつけ医を受診しましょう。
乳児期の肥満はあまり心配しなくて大丈夫
赤ちゃんの体重増加は、個人差があり規則正しく増えていくものではありません。
あまり気にせず母乳を欲しがるだけ与えて、ミルクは1日の規定量を守りながら授乳しましょう。
また体重が増えすぎているからといって、個人的な判断で授乳回数を減らすことはとても危険です。
栄養失調や病気の原因になりかねません。
成長とともに、体重増加は比較的緩やかになってくるのであまり心配しなくても大丈夫です。
しかし不安なことや質問したいことがあれば、遠慮せず専門の方やかかりつけ医に相談して1人で抱え込まないようにしてくださいね。