赤ちゃんは生まれてから半年くらいすると、乳歯が生えてきます。
はじめは、下あごの方から真ん中の2本の前歯がどちらかから生えてきます。
それまでは、歯茎しかなかったお口の中に、ちょこんと小さい歯が見えるのもすごくかわいらしいです。
赤ちゃんの変化で、体重や身長、行動の変化は様々ですが、目に見えて明らかに変わるのが乳歯の登場です。
かわいくて、素敵なシャッターチャンスばかりですのでお楽しみに。
歯が生え始めたら
かわいい赤ちゃんの変化は無条件に喜べるものですが、歯が生えたことで気を付けることも増えてきます。まず困ったことが一つ。授乳中にかまれて乳首がすごく痛いこと。
加えて、歯が生えるにしたがって、赤ちゃんの機嫌が悪くなってしまうこともあります。
また、歯磨きの悩みも出てくるので、親としてのタスクは増えることになります。
母乳育児のママは要注意
赤ちゃんを育むうえで、まず考えるのはミルクの問題。
親類やママ友などからは『私は完全母乳で育てたわ!』なんて優越感に浸られてしまうと、『完全母乳至上主義』みたいな感覚に陥りがちです。
でも、お母さんも赤ちゃんも十人十色。変なプレッシャーでストレスを感じることはありません。
母乳でもミルクでも、赤ちゃんの好みやお母さんの体調で使い分けることが大事です。
ところが、歯が生え始めると完母ママに限らず、授乳されているお母さんは要注意です。
赤ちゃんの小さな歯でもカプリとやられると、深夜の授乳中でもしっかり目が覚めてしまいます。
時には、噛まれて出血してしまうこともしばしばです。
離乳食が始まると
うまれて5~6カ月ごろの赤ちゃんは、初めての歯が生える時期であると同時に、離乳食も始める時期でもあります。歯が生えることで、口の中がむず痒くなり、授乳のタイミングが変わったり、単純に機嫌が悪くなったり、突然泣き出すこともあります。
原因が今までにないことなので、泣いてる理由がわからずに、あたふたしてしまうこともあるかもしれません。
そんなむずかりが、ちょうど離乳食や歯磨きを始めるサインです。
歯が生え始めたころの赤ちゃんは、お口の中の初めての変化にたぶん戸惑っています。
会話によるコンタクトができません。
5~6カ月ともなれば、顔を見れば何が言いたいのかだいたいは想像がついてきて、心が通じあってくる頃です。
しかし、歯が生えてお口がムズムズした赤ちゃんは、今までとは違った理由で泣き始めます。
お母さんにとっては、泣いている原因が、離乳食が嫌なのか体調が悪いのかまったく見当もつきません。
お口の違和感は、歯が生えてくる前から始まるので、初めて子育てをするお母さんは、何が何だかわからないので、途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
今まで喜んで食べていたのにどうしても、離乳食を食べてくれない。
そんな時は、もしかしたら生えてくる歯にスプーンが当たって違和感があるのかも。
いつものスプーンがプラスチック製などの硬い素材の場合は、木製やシリコン製のスプーンに変えてみると食べてくれることもあります。
嫌がるようであれば、無理に食べさせる必要もありません。
卒乳に向け気負う必要はなく、赤ちゃんに合わせて待つことも必要になってきます。
歯みがきのはじめ方
歯が生えるということは、虫歯の危険もあります。赤ちゃんから、お年寄りまで歯みがきは絶やしてはいけません。
たとえ乳歯とは言え、一度虫歯になってしまうと、その下に形成される永久歯にも虫歯菌がうつったり、歯の神経が侵されてしまったりしてしまうこともあるそうです。
に定期的に歯科検診を受けることはもちろん、日頃の歯みがきが何より大切です。
最初の内は、歯が生えてくる違和感も合わさって口の中を触られること自体を嫌がります。
いきなり歯ブラシでみがき始めるのは現実的ではなく。
まずは、お母さんの指にガーゼを巻いて、歯や歯茎をぬぐってあげることから始めましょう。
それと並行して、シリコン製の噛みながらみがける歯ブラシを赤ちゃん自身に持たせることで、おしゃぶりのように自分で口の中に入れる事を覚え、次第に口の中に触れられるのを嫌がらなくなります。
口をしっかり開けてもらえるようになったら、かわいい歯をしっかり見せてもらいましょう。
乳幼児期は、自分でみがくことが難しく、一番虫歯になりやすい時期です。
歯みがきに対する抵抗を少しでもなくすよう、赤ちゃんに合わせた歯みがきアイテムをみつけ、毎日途切れることなくみがくことが大切です。
お口の成長も大切に
赤ちゃんと過ごすうえで、月齢ごとの変化は親にとって気になるものです。
体重が増えた、首が座った、ずり這いできたなど、普段ずっとそばにいるお母さん、お父さんでなければなかなか、気づけないことも多いです。
歯が初めて生えた!というイベントは、誰もが気が付く変化です。
普段みんなと共有できない、『はじめて』を親族や友達みんなで共有しましょう。
ただし、月齢の近い他の赤ちゃんと比較することのないように、ご注意を。
赤ちゃんの成長は十人十色です。うちの子は成長遅いかも。などと心配しているのはみんな同じです。
一喜一憂せず、かわいい変化を楽しみましょう。