子育ては、とても楽しいものです。赤ちゃんが笑顔を見せてくれるようになると、それを見るだけで幸せな気持ちになれます。しかし、楽しいことばかりではありません。ときにはどうしていいかわからず、赤ちゃんと一緒に泣きたくなることもあります。
そこで今回は、育児に悩んだときに相談できるところを紹介します。もちろんすべてが解決するわけではありませんが、話すだけでも気持ちが軽くなるかもしれませんよ。
子育てはとても大変!育児の主な悩みは?
日々成長していく赤ちゃんを育てていくのは、とても楽しいものです。しかし赤ちゃんは、大人とは違うリズムで行動しています。また赤ちゃんは、特に新生児のうちは泣くことで感情や要求を表現します。
育児をするママ・パパも、どうしていいかわからずつらくなったり、将来に不安を覚えたりすることもあるでしょう。育児にはどんな悩みがつきものなのか、解説します。
育児の悩み1:体力的につらい
もっとも切実な悩みは、体力的につらいことではないでしょうか。赤ちゃんは、新生児のうちは昼夜の区別がついていません。お腹が空いたら母乳やミルクを飲んで、また寝るということを繰り返します。
大人とは生活リズムが違うので、朝も夜も関係ありません。そのため、ママやパパは夜ぐっすり眠ることが難しくなります。体力的にかなりきつい、と感じることも多く出てくるはずです。
育児の悩み2:経済的な不安
子育てが始まってすぐ気がつくのが、お金がかかることです。まずおむつをかなり使いますし、成長につれてサイズも変わり、入っている枚数も減っていきます。
ミルクで育てている方はミルク代もかかりますし、洋服もどんどんサイズが変わります。
中学校、高校と進むにつれて、かかるお金も増えていきます。経済的な不安は、常にママとパパを悩ませることになるのではないでしょうか。
育児の悩み3:自由な時間が持てず、精神的につらい
当然のことですが、赤ちゃんは親に面倒を見てもらわないと生きていくことができません。
新生児の寝る時間が長い間はまだいいですが、大人と近いリズムになり、寝返りやはいはい、後追いが始まると、一瞬たりとも目を離すことができなくなります。
そうすると、ママやパパは自由な時間がまったく持てなくなります。外で仕事をしているママやパパは多少の気分転換になるでしょうが、ずっと家にいたらそうはいきません。家の中で閉じこもっていると、精神的にもつらくなってくるものです。
育児の悩みは誰に相談する?
育児の悩みは、なかなか相談できる相手が見つかりにくいものです。特に赤ちゃんと接していると時間が取れず、相手がいても相談ができないことも。しかし、1人で悩んでいてもなかなか解決しません。
行き詰まってどうにもならなくなる前に、誰かに相談してみてください。育児の悩みは誰に相談すると良いか、解説します。
家族に相談する
まずは、ママとパパで話し合ってみてください。子育てはママだけ、パパだけがするものではありません。家族で一緒に成長を見守っていくためにも、夫婦の話し合いは不可欠です。また子育ての経験者である、自分のお母さんやお父さんに話を聞くのも良いでしょう。
今と昔では子育ての仕方も変わってきてはいますが、自分が赤ちゃんのときはどうやってくれていたのか聞いてみると、自分の子育てに参考にできるかもしれません。
友人・先輩に相談する
職場の先輩や友人に話を聞くのも、1つの方法です。愚痴をいうだけであれば、気のおけない友人に話を聞いてもらうといいでしょう。人に話をするだけでも、だいぶ違うものです。育児に関する悩みを相談するのであれば、子育て経験のある先輩に相談しましょう。
同じ産院に入院していたママと連絡が取れるなら、同じくらいの赤ちゃんを持つママがどうしているのか、参考になる話を聞けるかもしれません。自分1人で抱え込まずに、話をしてみてください。
自治体などの機関に相談する
近くに自分の両親が住んでいない、友達も少ないという場合はどうしたらいいのでしょうか?実は、自治体や国の機関、そのほかいろいろなところが子育てに関する相談窓口を設置しています。どうしていいかわからないときは、相談窓口を頼ってみるのもおすすめです。
育児の悩みを相談できる機関は??
育児の悩みには、家族や友人などの経験者に相談すると経験談が参考になります。プロの話を聞きたいと思ったら、各自治体や公的機関が設置している相談窓口を利用してみましょう。
悩んでいる内容によって、相談窓口は多少変わってきます。多くのところが無料で、専門のスタッフや資格所持者が対応してくれます。育児の悩みを相談できる機関を紹介していきます。
各自治体の子育て相談窓口
市区町村などの各自治体では、子育て相談窓口が設置されています。相談料金がかかる、ということも特にありません。子育て相談窓口には専門のスタッフが配置されており、親身になって相談にのってくれます。
各自治体のホームページに、子育て相談窓口の連絡先が記載されています。子育ての悩み全般に対応してくれますので、困ったらぜひ連絡をしてみてください。
地域保健センター・地域子育て支援センター
地域保健センターは、各市町村ごとに設置されている施設です。母子保健事業や成人・老人保健事業など、総合的な保健サービスを提供しています。
保健センターには保健師・栄養士の方が配置されていることが多く、乳幼児の発育や栄養に関する悩みを相談することができます。地域によっては、離乳食の相談も受け付けてくれます。
また各自治体には、子育て支援センターが設置されていることが多いです。こちらでは子育てに関する講演会を開いたり、講座を受講することができます。また子育てに関する悩みや不安などについて、電話や面談で相談にのってくれます。
こちらも保健師や相談員の方が専門のスタッフとして配置されており、無料で相談することができます。場合によっては、相談が予約制であることや、曜日・時間が決められていることがありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
その他の相談できる機関
その他の相談できる機関として、児童相談所があります。虐待の通報先、というイメージが強いかもしれませんが、子どものしつけについての相談や健康についての相談、家庭内での遊び等に関する相談も受け付けています。
スタッフも児童福祉司や医師、保健師などの資格を持った方がいます。24時間対応可能なので、日中忙しい方でも相談できるのがメリットです。
また、日本保育協会が運営する電話相談が、子育てホットライン「ママさん110番」です。こちらも、保健師や元保育園の園長などのスタッフが通話料のみで相談にのってくれます。匿名・個人情報厳守ですので、安心して相談することができますね。
悩みは1人で抱え込まずに、まずは相談
子育てに関する悩みは、なかなか人に相談しにくいものです。自分が悪い、と思い込んでしまったり、イライラして子どもに当たってしまったりすることもあるでしょう。そうなってしまう前に、誰かに話を聞いてもらうだけでも、かなりスッキリするものです。
子育てはすごく大変なことで、家族の協力が不可欠です。家族だけで解決できそうにないときは、友人や外部の機関の力を借りることも、決して恥ずかしいことではありません。
今は国や自治体にも、豊富に相談できる機関があります。1人で抱え込んでしまっては、解決するものも解決しなくなってしまいます。そうなる前に、育児の悩みは相談をしてみてくださいね。