【夫側からみた】産後クライシスの回避方法と乗り越え方を徹底解説

出産後急激に夫婦仲が悪くなる現象のことを「産後クライシス」と言います。

産後クライシスという言葉が流行り出し多くの子育て夫婦にとって産後クライシスを自覚するようになって話題性が高まるようになりました。夫側はもちろんのことまだまだ産後クライシスという現象があることを知らない人もたくさんいます。

妻の状態がイライラしている原因を知らず夫婦仲が冷めていると感じていませんか?

イライラしている妻に対して、最近喧嘩ばかりして気がついたら夫婦との距離ができている。

夫婦の行動や、女性と男性の考え方の違いを理解して認め合えば夫婦仲を改善できるようになります。

ここでは夫側から見た、産後クライシスの回避方法や夫婦仲の乗り越え方を解説していきます。

夫側からみた産後クライシスのになる原因

夫婦愛情曲線

 

夫婦愛情曲線でもわかるように(青の点線)、妊娠中から産後直後が最低になり、子供の年齢が経つにつれ夫に対する愛情は下がっていきます。

一般的に産後クライシスになる原因としてもっとも多いとされている理由は以下の通りです。

・女性ホルモンが乱れて感情的になりやすい

・夫が家事や育児に非協力的

・家事育児の不安などのストレス

・セックスレス

・お金の問題

厚生労働省の平成28年度全国ひとり親世帯調査結果報告

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188147.html

データによると 離婚率が最も高い0~2歳38.4%、次いで3~5歳19.5%

ここでは産後クライシスの原因となる夫婦仲の違いはどんなものがあるのでしょう?

女性と男性の能力の違い

妻によくある「気持ちを察してくれない」と男性に苛立つ原因はそもそも男性と女性では脳の特性の違いがあります。赤ちゃんを育てるために五感を使い、危険を回避するために察する能力が男性に比べてはるかに優れていると感じることがよくあります。

男性はいちいち感情を言葉にすることが女性に比べて苦手です。したがって黙ってしまうのもその時に思った感情を言葉でうまく表現できないのが男性の特徴なのです。

共感してわかって欲しいと思う女性に対し、結果や解決を求める男性

臨機応変に多様にこなせる女性に対して、変化に追いついていけない男性

察して欲しいことに長けている女性対して、察することの能力に欠けている男性

こういったことから男女の能力の違いを思い知らされてしまいます。

男女の能力の違いになかなか分かり合えない理由はこういった能力に違いあることを理解できれば納得がいくかもしれません。

夫と妻との間に起こる考え方のズレ

妻は子供を産むと子供中心の生活になりいつも通りの生活をしている夫に対して、子供の面倒を見てくれないとイライラがたまってきてしまいます。

一方で夫は、出産を経験していないので実感がなく、子育てが妻に任せきりになってしまうという状況に陥ってしまいます。また夫は、妻の愛情が子供中心に行くために妻の愛情がなくなってしまったと感じる場合もあります。

夫は妻に対してうまく機嫌を取ろうと無理に家事をやろうと思っても慣れてないのでうまくいかず、家の中に息苦しさを感じるようになってしまいます。

育児をしてみようと思っても慣れないことをやろうとするので本来やってほしいことと真逆なことをやってしまい余計にギクシャクしてしまうことも。

妻側:子育てがこんなにも大変なのに、夫は仕事ばかりで子育てに関わってくれないとイライラ

夫側:なぜそんなにイライラしているのだと変わってしまった妻に不安を抱く

このような夫婦間での考え方のズレが産後クライシスになる原因とも言えるのです。

妻の行動や言動にも夫側も産後クライシスになる

産後育児などホルモンバランスなどの影響によって情緒不安定な状態でも家事や育児に追われてしまいます。

無我夢中で気がつけば子供中心での生活が始まっていて、以前のような夫婦での時間もなくなり、イライラがたまり身近な夫についストレスをぶつけてしまうこともあり、夫側からもいつしか距離をとるようになってしまいます。

夫も妻が忙しいのはわかっていてものお互いを知り話し合うこともできず理解を得られないまま時間が過ぎていくと更に夫婦の仲は悪くなってしまう一方です。

夫側ができる産後クライシスの解決方法

産後クライシスを知っているのといないのでは妻はもちろんのこと夫は特に、夫婦仲が全く違うと言えるでしょう。事前の心構えができて妻をどんな状況でも受け入れてあげることができるようになります。さらには対処法も考えることができるので最悪な結果を防ぐどころか回復することさえできるようになります。

産後クライシスに対して危機感を持って事前に対応策を考えておくことが大切。

妻は常に24時間母親労働であること、夫は妻になり切ることができないと自覚すること。

夫が仕事をできるのは妻が子供と家庭を守り続けていてくれるからと感謝する。

しかし、産後クライシスに対し夫側はただ我慢だけを続けていけばいいのではありません。

ここでは夫婦の間て産後クライシスに足してどう向き合っていくべきかを解説していきます。

お互いのホンネを打ち明ける

夫婦だけの時間を作ってホンネを打ち明け語り合うことが大切です。

おしゃれなレストランで気分転換にもなります、また2人の思い出の場所に行ってみるのもいいでしょう。家だと現実を見てしまい、その場は忙しいとついお互いが感情的になりやすく話しがまとまらないはずです。

家事育児の役割分担はやれること、できないことを共有することは大切です。妻だから子育てをするという考えは捨てましょう。

夫はしてほしいとホンネで思うことを言葉でしっかり伝えることが大事。

協力したいけど、やり方がわからない、夫はなかなかホンネが言えないこともあるので、細かいことに気が付く妻側からお願いしたことを直接伝えてあげるといいでしょう。

妻に合わせたサポートをする

普段から慣れない子育てや育児ができないのはもちろん初めはみな同じです。

妻の普段の行動をそのままやることは不可能です。まずはできることからサポート側に回るようにしていきましょう。

皿洗い・ゴミ捨て・風呂・トイレ掃除など家事の全般のサポートから肩揉みやマッサージなどの家族サービスをしてあげながら普段ひとりで子育てや家事をしている妻の話し相手になってあげましょう。

また子育てや家事が少しづつ慣れてきたら、妻にひとりの時間を作ってあげてもいいでしょう。母親としても子供を預けることは心配な部分はあっても任せてみることで父親として自覚や責任、自信をつけてあげさせることでき、子育ての大変さも理解できるようなります。

何気ない夫の行動が不仲になることも

仕事から頑張って早く帰ってきてもイライラしている妻に当られてはせっかく早く帰ってきてもどんどん居心地が悪くなってきてしまいます。

だからといって、帰りが遅いといつまでいってもコミュニケーションは取れずお互いの気持ちも離れていってしまいます。家庭に興味がないと思ってしまって余計に妻の機嫌も悪くなる一方です。

仕事は大変なのは妻も理解はしています。疲れて家で早く休みたいと思っても、仕事で全力を使い果たさず家庭にも家事や育児を手伝ってあげる力ぐらいは残してこくようにしておきましょう。仕事をできるだけ早く切り上げて家族との時間を増やす努力も必要です。

家事代行・友人・実家を頼ることは妻がそろそろ黄色信号だと自覚しておくことも重要です。

夫側だって夫婦仲を良くしたいと思っている

夫側にも父親として実感を持って一生懸命やっています。時に空回りして妻をイライラさせてしまうことはあります。どんなに頑張っても母親には絶対に勝てないし、母親の変わりになってやることは難しいことです。

代わりに仕事で父親としての役割を果たすことは、そればかりでは家族にとって愛情を実感できることはありません。

何よりも家族を一番に考えてあげることが大事です。

例えうまくわかり合うことはできなくても、ダメなところをお互いに補えることこそ夫婦での共同作業です。共同作業には男も女も関係なく区別することはありません。だからそこに気づくべきだし、わからなければ気づかせてあげることも夫婦の愛情です。夫婦はお互いの協力次第では産後クライシスを乗り越えることはできます。

ふさわしい生涯の相手として、パートナーに選んだ理由をもう一度考えて欲しいと思います。

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