妊活中に必要な栄養素と言えば葉酸や鉄分ですが、亜鉛も摂取しておきたい栄養素だということをご存じですか?
亜鉛は女性ホルモンと関係が深く、健康な体づくりにも必要な栄養素です。
亜鉛が含まれている食べ物は牡蠣が最も多く、豚のレバーや牛肉にも比較的多く含まれていますよ。
出産後は赤ちゃんの成長を助ける役割も担っているので、意識して摂取しておくことが大切です。
妊活中の必須栄養素、亜鉛について詳しく解説するので、一緒に学んでいきましょう。
亜鉛について知っておこう
亜鉛は男性の方が摂取する栄養素、というイメージが強いかもしれません。
実は、妊活中の女性にこそ摂取してもらいたい栄養素です。
なぜ妊活中の女性に必要なのか、
亜鉛について
亜鉛の必要性
亜鉛の摂取量について
3つのポイントに絞って解説いたします。
亜鉛は妊活中の方はもちろん、健康維持にもおすすめの栄養素なので、ぜひ参考にしてくださいね。
亜鉛ってどういう栄養素?
亜鉛は人体に必要不可欠な栄養素です。
摂取することで新陳代謝を促し、免疫力を鍛える力を発揮します。
アミノ酸などが含まれる必須ミネラルの1種にあたり、脳や皮膚、骨、腎臓などに常に蓄えていますが、体内で生成することができません。
亜鉛は食材から摂取しなければならず、不足してしまうと亜鉛不足になり、味覚に異常を感じたり、疲れやすくなったりするので、意識して摂取することが大切です。
なぜ妊活中に亜鉛が必要なの?
亜鉛は男性の生殖機能を改善する作用があるとされていますが、実は妊活中の女性にも摂取してほしい栄養素です。
なぜなら亜鉛には女性ホルモンを活性化させる働きがあるとされているからです。
妊活中の女性にとって女性ホルモンの活性化は最重要事項ですよね。
妊娠に深い関係がある黄体ホルモンのプロゲステロン、女性らしさや美しさを引き出す卵胞ホルモンのエストロゲンのどちらにも亜鉛は必要で、摂取することで女性ホルモンの分泌が促される効果が期待できるのです。
また、女性ホルモンが整うことで生理が順調になり、無排卵を防ぐことも期待できますよ。
亜鉛の摂取量はどのくらいが目安?
18歳以上の女性の方が1日に必要とする亜鉛の摂取量は、およそ8mgです。
意外と少なく感じますよね。
実は人体にはおよそ2,000mgの亜鉛を常に蓄えています。
ただしタンパク質の合成に使われて失われる栄養素なので、毎日減少していきます。
妊活中の方には毎日意識しながら摂取して欲しい栄養素ですが、摂取上限量はおよそ35mgと定められていて、亜鉛の摂り過ぎはかえって体によくありません。
昨日摂取しなかったから今日は大目に摂取する…とは考えず、1日の摂取量を守りながら体に取り入れてくださいね。
亜鉛の上手な摂取方法
亜鉛は体内で生成できない栄養素なので、食材やサプリメントから摂取する必要があります。
妊活中の方に知ってほしい亜鉛について、
亜鉛が多く含まれている食材
サプリメントもおすすめ
気を付けたい摂取方法
以上の3つのポイントを解説いたします。
亜鉛を上手に取り入れて、妊活を上向きにするためにぜひ参考にしてみてくださいね。
亜鉛が多く含まれている食材
亜鉛が最も多く含まれている食材は、牡蠣です。
大きな粒のものを4つ摂取するとおよそ11mgの亜鉛を摂取できるので、目安となる1日の亜鉛摂取量をあっという間に上回ることができますよ。
亜鉛が含まれている食材の上位10品を表にまとめてみました。
食材名 | 1食の摂取g(相当量) | 亜鉛含有量(mg) |
牡蠣 | 80g(大粒のもの4つ) | 11.6 |
牛赤身肉(肩) | 100g(焼肉3枚分) | 6.9 |
牛赤身肉(もも) | 100g(焼肉3枚分) | 4.1 |
豚レバー | 100g(焼肉3枚分) | 2.8 |
豚肉(ひれ) | 100g(焼肉3枚分) | 2.2 |
鶏もも肉 | 100g | 1.8 |
高野豆腐 | 20g(1枚) | 1.0 |
納豆 | 50g(1パック) | 1.0 |
アーモンド | 24g(20粒) | 0.9 |
卵 | 55g(1個) | 0.7 |
食材に対する亜鉛の含有量は牡蠣や赤身肉に多いですが、手軽に毎日食べられる食材を組み合わせて食べていくこともおすすめです。
サプリメントもおすすめ
亜鉛含有量が最も多い食材は牡蠣ですが、毎日牡蠣を食べることは少し難しいかもしれません。
そんなときは亜鉛のサプリはいかがですか?
多くのメーカーから販売されているので手にしやすく、比較的リースナブルな価格帯です。
サプリなので毎日好きなタイミングで摂取することができ、亜鉛を含む食材を摂取できなかったときなどに大変重宝しますよ。
気を付けたい摂取方法
亜鉛は水溶性の栄養素なので、水分に溶けやすい性質を持っています。
食材を汁物にしたときは、亜鉛が溶けている可能性がある汁までおいしく摂取してくださいね。
また、インスタント食品などに含まれている食品添加物は、亜鉛の吸収を阻害する作用があります。
手軽な食事で済ます場合は、亜鉛の効果を無駄にように気を付けておきましょう。
注意したいのがダイエット中、健康維持のために野菜中心の食事をしている場合です。
亜鉛は動物性の食材に多く含まれている栄養素なので、野菜中心の食事だと亜鉛が不足する可能性が考えられます。
妊活中はサプリなどを利用して、亜鉛の摂取量に気を付けておきたいですね。
バランスのよい食事内容が大切
妊活中はいつ赤ちゃんをお迎えしても大丈夫なように、母体となる体を常に栄養で満たしておく必要がありますよね。
心身共に健康であり、女性ホルモンを整え、質のよい排卵を促したい…と考えると、亜鉛をはじめ、実に様々な栄養が必要です。
あれもこれもと摂取すると献立を考えるだけで気持ちが満腹になってしまうので、妊活中は肉や魚、野菜や果物をバランスよく摂取することが大切ですよ。
ストレスを溜めずに、快適な妊活ライフを送ってくださいね。