「ワンオペ」とは「ワンオペレーション」の略で、主に接客業界で1人の従業員がすべての仕事をこなす状況のことをさしていました。
最近では「ワンオペ育児」ほうが知られるようになり、子育てや家事、そして仕事などをママ一人でこなすという意味で使われることが多くなっています。
理由としては夫の残業や単身赴任、そして夫が育児に興味を持たないなど様々です。
最近では核家族化が進み気軽に頼れる親族が近くにいない、また転勤などの理由で親が遠方に住んでいて頼れないという人もいます。
今回は先輩ママがワンオペ育児で大変だったことや、ワンオペ育児でも家事を乗り切る方法をまとめました。
今、ワンオペ育児で悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。
「ワンオペ育児中」に大変だったことは
「ワンオペ育児が大変なのはわかるけど、どんなことが大変なんだろう」とこれからママになる人は気になるのではないでしょうか。
もしくはこれから夫の単身赴任を控えている、というママもいるかもしれませんね。
ここではワンオペ育児を経験したママが、「大変だったこと」をまとめてみました。
ママが体調不良でダウンしたこと
ワンオペ育児を経験したママ達の多くが「大変だった」と感じたのは、ママ自身が体調不良になってしまったときです。
特に高熱を出したときや、インフルエンザになってしまったときは「大変だった!」という意見が多くありました。
ママが高熱を出しても子どもにはご飯を用意しなければいけないし、汗をたくさんかいていたらお風呂にも入れないといけないですよね。
子どもから風邪や病気をもらうことも珍しくなく、親子でダウンしてしまうとママは朦朧(もうろう)としながら看病することになり、一生忘れられない思い出になっているママも多いようです。
土日や行事をママ一人で対応すること
次に多かったのは夫の休みが平日の場合や、休日出勤がある、そして単身赴任でずっといない場合。
土日や行事の際には、ママはパパの役割までこなさなければいけません。
お出かけの時は一人で準備し、移動の時もてんやわんや。
帰ってきて疲れていてもお風呂に入れたり、ご飯を食べさせたりと、子どもが寝るまでホッとできる時間はありません。
そして入園後もパパが不在だと、行事にママ1人で参加しなければいけません。
場所取りや、周りの目、子どもの気持ちも気になったという意見がありました。
自分の時間がとにかくない!
育児や家事、仕事に追われ息抜きの時間も取れず、精神的にいっぱいいっぱいになってしまったというママもいました。
仕事復帰したママにとっては、毎日が時間との戦いでしょう。
「中にはコンビニにすら寄る時間もなかった」というママも。
女性であれば美容なども気にしたいところですが、お風呂上りには化粧水をする時間もない、自分の髪を乾かす時間もなく、濡れたまま寝てしまったというエピソードもありました。
自分にかける時間がまったく取れないのは、イライラが溜まってしまいますよね。
ワンオペ育児でも家事育児を乗り切る方法
ワンオペ育児でもストレスが溜まらないように、家事や育児を乗り切る方法はないのでしょうか?
ここでは家事をスムーズに済ませる方法や、子育てを少し楽にする方法をまとめてみました。
ワンオペ育児で疲れてしまっている方は、参考にしてみてくださいね。
メディアに頼ってもいい
小さな子どもにメディア(テレビ、スマホ、タブレットなど)の見せすぎは良くないと言われていますよね。
中には見せていることに、罪悪感を感じるママもいるかもしれません。
ですが罪悪感を感じる必要はありません。
ワンオペ育児をしているときは、メディアにもうまく頼りましょう。
ずっとつけっぱなしは確かに良くありませんが、「家事をするとき」「ママが休みたいとき」などメリハリをつけて利用すると良いでしょう。
そうするとテレビをつけたとき、子供はテレビに集中してくれます。
ママが離れて家事をしても愚図ったりすることなく、スムーズに家事を行うことができます。
見せる番組もNHKの子ども向けの番組にする、英語のアニメにするなど、知育に良いものもあるので上手に活用しましょう。
家事は完璧を目指さない
完璧主義のママほど家事がうまくできなかったことに、ストレスを溜めてしまう傾向があるようです。
でも子どもが小さなうちは、家事がちゃんとできなくて当たり前!
できなかったときは「まぁいいか!」「明日やればいいか!」と前向きに考えられるといいですね。
そして家事家電や、家事代行など、家事が楽になるものは我慢せずにどんどん利用しましょう。
中でも食洗器や、ロボット掃除機は忙しいママにおすすめです。
最近は賃貸でも利用可能な食洗器や、定額払いができるロボット掃除機などもあります。
ご飯は時短をとことん追求!
どんなに疲れていても、子どもにはご飯を食べさせないといけないですよね。
たまにはレトルトや惣菜にも頼るけど、子どもの健康や家計のことを考えると毎日というわけにもいかない・・・。
そんなママには、時短料理をとことん追求することをおすすめします!
スーパーの冷凍野菜を使えば、野菜を洗ったり切ったりする時間が省けます。
時間がある時に切っておくか、フードプロセッサーなどを利用しても良いでしょう。
電気圧力鍋を使えば、子どもをお風呂に入れている間に、カレーや角煮などの煮込み料理が出来ています。
他にも電子レンジやトースターなど、調理家電をうまく活用してもよいですね。
またネットで時短レシピを検索すると、たくさん出てくるので参考にしてみましょう。
誰かと話してストレス解消する
毎日子どもと自分だけの世界で、孤独感を感じていませんか?
そんなママは外に出て、誰かと話すだけでもストレス発散になります。
支援センターや習い事など、同じくらいの子どもが集まる施設に足を運んでみましょう。
同じようにワンオペ育児をしているママと情報交換をしたり、支援センターの職員の方に話を聞いてもらうだけでもスッキリします。
我慢しないで「つらい」と言ってもいい
ひとりっ子のママや、専業主婦をしているママには、自分より大変な人もいるからと「つらい」と言えないママもいるのではないでしょうか。
また時短勤務やパートタイマーのママも、同じように感じている人が多いようです。
世の中には「育児は大変なのが当たり前!」と言う人もいて、「つらい」と思うことさえダメなことと感じてしまうママもいるようです。
でもつらいときは「つらい」と言っていいんです。
キャパシティは人それぞれ。
1人でも大変だなと感じる人もいれば、3人育てていても大変と感じない人もいます。
我慢して過ごすと、ストレスやイライラを溜め込んでしまい良くありません。
助けてほしい時は我慢せず、夫や親などにSOSを出してみましょう。
もし家族がどうしても頼れない時は、プロにお願いしても良いですね。
色々試してみて、自分なりのワンオペ育児の乗り切り方を見つけてみてくださいね。