妊活を進めているけどなかなか授からない、病院でいくつか薬をもらっているけど効果があるのかいまいちわかりにくいなど、妊活が思うように進まないという人もいるでしょう。
できれば自然妊娠をしたいと考えている人や、体質を根本から改善して妊娠に備えたい、という人には、漢方薬を取り入れるのがおすすめ。
妊活に漢方薬を取り入れる人も多いですが、本当に有効なのか気になるところですよね。
ここでは妊活に漢方薬を取り入れるポイントと、上手な進め方についてご紹介します!
漢方における妊活の3つのポイント
妊活でもっとも重要といわれているのが次の3つ。
血がたくさんあること
血の巡りが良いこと
生殖器をアップすること
これは漢方の観点からもとても重要なことと捉えられていて、体質改善を行う上でもとても大切なポイントです。
漢方薬を取り入れることでこの3つを改善し、妊娠しやすい体づくりを目指しましょう!
養血:血がたっぷりあること
養血は血がたっぷりあることを指します。
逆に血が足りないことを血虚といい、妊活では改善すべきポイントのひとつとしても考えられています。
もしかしたら血虚かも? と思ったら、次の項目をチェックしてみてください。
手足やお腹が冷えやすい
顔色が悪いといわれることがある
乾燥肌
眠りが浅い
枝毛や抜け毛が多い
貧血やめまいが起こりやすい
生理の量が少なく、周期が長い
便が出にくい
爪が薄く折れやすい
疲れやすい
血圧が低い
気分が落ち込みやすい
ひとつでも当てはまれば血虚の可能性があり、項目が多いほどより可能性は高まります。
また、女性は月に一度生理があり、男性に比べると血が不足しやすい時期というものがあります。
養血を目指すことで体温や血圧が安定し、質の良い子宮の環境を作るのにも役立ちますよ。
活血:血の巡りが良いこと
活血は血の巡りを良いこと、つまり血行が良いことをいいます。
血の量が豊富にあっても血の巡りが悪いと、生理痛や子宮筋腫、内膜症などのリスクが高まってしまうことも。
この血の巡りが悪いことをお血(おけつ)といいます。
頭痛や肩こりなど、血行不良によるトラブルはお血が大きな原因と考えられますし、冷え性や顔色の悪輪もお血の可能性が高いです。
養血とセットで活血を目指すことで、十分な量の血液をちゃんと機能させることにもつながりますよ。
補腎:生殖機能をアップさせること
もうひとつのポイントが補腎です。
補腎は生殖機能をアップさせることをいい、妊活には欠かせないポイントですよね!
腎には泌尿器系やホルモン系のを司る役割があり、腎のパワーを底上げすることによって妊活をサポートします。
腎の機能が低下することを腎虚といい、不妊だけでなく膝や腰に違和感を覚えたり耳鳴りなどの不調が現れることも。
腎虚はエネルギー不足によるものと体液不足によるもの煮大きく分けられ、症状もさまざまです。
自分の症状に合った漢方薬を取り入れ、補腎を目指すことが好ましいでしょう。
妊活で漢方を取り入れるときの進め方
妊活は体を根本から改善して、妊娠しやすい体を作るのもとても大切です。
自然妊娠を目指したい、体の不調を少しでも改善して妊娠に備えたい、と思っている人には漢方薬はおすすめです。
漢方薬を妊活に取り入れたいけど、どのように進めればいいのかわからないという人もいるでしょう。
ここでは妊活で漢方薬を取り入れるときのポイントや進め方をご紹介します。
まずは漢方を扱う医院や薬局に相談
漢方薬は誰でも手軽に取り入れられると思われがちですが、自分の体質や体調に合ったものを飲まないと、ほとんど効果を得られません。
まずは漢方薬を扱う薬局や医院に、妊活で漢方薬を取り入れてみたい旨を相談するところから始めましょう。
今の自分にはどんな改善をするのが適しているのか、それに合わせてどんな漢方薬を飲めばいいのかなど、さまざまなアドバイスをしてくれます。
漢方薬を飲む飲まないにしても、相談することによって自分の体と向き合うきっかけにもなるはずですよ。
自分に合った信頼できる薬局や医院を探してみてくださいね。
3ヶ月を目安に飲み続けることが大切
漢方薬は一般的な内服薬と違って、数日の服用で効果が実感できるというものではありません。
肩こりなどの改善で漢方薬を取り入れた時は、数日で改善されるケースもありますが、不妊や妊活での体質改善となると、少なくとも1ヶ月から2ヶ月飲み続けることが大切です。
その漢方薬が自分に合っていたか、体質の改善に役立っているかがわかるのは、大体3ヶ月ほど経った頃。
あまり結果を急がず、ゆっくり体質の改善を目指すようにしましょう。
妊活中の男性にも漢方はおすすめ
漢方薬は女性だけでなく男性にもおすすめです。
特に生殖機能をアップさせる補腎は、男性にとってもとても大切なことです。
男性不妊が増えている今、妊活は女性だけでなく夫婦そろって取り組むことが一般的になってきました。
もしパートナーの女性が妊活に漢方薬を取り入れたいと相談されたら、ぜひ男性も体質改善のひとつとして、漢方薬を取り入れてみてはいかがでしょう。
自分に合った漢方を妊活に取り入れよう
体質改善が大きな目的である漢方薬。
妊活に漢方薬を取り入れることで、妊活に大切な血の巡りや生殖機能のアップなどを見込めます。
ただしどの漢方薬を飲んでも良いというわけではなく、自分に合ったものを正しく服用することが大切です。
費用も保険が効くものと効かないものがあるため、場合によっては高額になってしまうこともあるかもしれません。
費用や効果に不安がある場合は、まずはお試しで、という気持ちで初めて見るのもひとつの方法です。
自分に合った漢方薬で、自分らしい妊活を進めてみてくださいね。