【保育士解説】生後10ヶ月の離乳食の基本!効果的な食べムラへの対応

つかまり立ちができるようになったり、これまで以上に意思表示ができるようになったりと成長が楽しい生後10ヶ月。意志がはっきりしてくると、好き嫌いや食べムラなど、これまでとはちょっと違った悩みもでてきますよね。

今回は生後10ヶ月の離乳食について現役保育士である私が

生後10ヶ月の離乳食の基本

生後10ヶ月の離乳食の援助ポイント

よくあるお悩みにお答え!

について解説していきますね。参考になれば嬉しいです。

生後10ヶ月の離乳食の基本をレクチャー!

生後10ヶ月にもなると「この子はよく食べるな〜」や「この食材は苦手なのかな?」など赤ちゃんの個性がみえてきたのではないでしょうか?

食事量やミルク量については、赤ちゃんによって適切な量は違います!

ご紹介するのはあくまでも目安ですので、無理に食べさせたり、食べ過ぎだと減らしたりしないであげてくださいね。

生後10ヶ月の食事量の目安

5倍がゆ(軟飯)         80〜90g

たんぱく質(肉・魚・卵など)  20〜25g

野菜など           40〜50g

食材の固さは”歯茎でつぶせるくらいの固さ”にしましょう。

バナナくらいの固さで、歯で噛む感覚を感じられるくらいでOKです!

粒を潰さない5倍がゆが基本ですが、問題なく食べられているようであれば11か月に向けて軟飯にしてあげてみてくださいね。

生後10ヶ月のミルク量

これまで、ミルクで摂ってきた栄養もこれからは食事で摂れるようにしていく時期です。

1日の合計ミルク量目安  500〜700cc

ミルクの量は少しずつ少なくしていきます。

しっかりと食事を食べることができている赤ちゃんであればお腹がすいて泣いてしまうこともないはずです。

あまりにも泣いて欲しがる場合は、食事を少し増やしたり、様子をみてミルクをあげても大丈夫ですよ。

生後10ヶ月の離乳食の時間

1日3回の食事のリズムを大切にすることで、生活リズムも整えていきます。

6:30〜7:30    授乳+(離乳食)

10:30〜11:30   離乳食+授乳

14:30〜15:30   離乳食+授乳

18:30〜19:30   離乳食+授乳

22:00(寝るまでに) 授乳 

こちらも目安ですので、お出かけ等で多少前後するのは問題ありません!

可能であれば、家族で一緒に食卓を囲むなどして、楽しい食卓体験にも繋げていきましょう。

生後10ヶ月の離乳食を進めるポイント!

「この子はちゃんと食べられているか?」「完了食に向けて必要な準備ができているのか?」不安になるパパ・ママも多いと思います!

この時期に押さえておくべきポイントについてご紹介しますね!

食材をすすめていこう!

1歳になる頃には、食材についてはほとんど大人と同じものが食べられるようになります。

完了食に向けて、アレルギー食材も含め、様々な食材試してあげましょう!

 

例えばこんな食材を試そう!

牛乳少量

豚肉(赤身)

全卵(卵黄→全卵の順番)

青魚(鯖など)

わかめ

調味料(塩、醤油、砂糖、味噌)

 

初めて食べる食材やアレルギー食材であれば、予定のない日の午前中に食べさせるのがオススメです!

万が一、アレルギー反応が出てしまった場合でもすぐに病院を受診できますよね。

また、鉄分不足に陥りやすい時期ですので、鉄分を摂れる食材(ひじき、ほうれん草、赤身肉など)も積極的にあげるようにしましょう。

ミルク量を少しずつ減らしてみよう

生後10ヶ月にもなると、様々な食材を食べられるようになり、ミルク以外の食事でしっかりと栄養を摂れるようになります!

それに伴って、ミルクの量は少しずつ減らしていきましょう。

まだまだミルクを欲しがる子もいると思いますが、食事の後にミルクをあげるようにすることで、満足感を得られるようになりますよ。

完了食になる頃には、ミルクを牛乳に置き換えていきますので、乳のアレルギーでない子は少しずつ牛乳にしていく練習を始めましょう!

とはいえ、あまり食事で栄養を摂れない子やおっぱいを求める赤ちゃんに無理にやめさせる必要はありません。

赤ちゃんの気持ちが満たされることが最優先。赤ちゃんの食事の進み具合などに合わせて調整してみてくださいね。

手づかみ食べができる環境を整えよう!

手づかみ食べは赤ちゃんの五感を刺激し、食事への意欲を高める大切な成長段階。

普段の食事の中でも、手づかみ食べが出来るような環境を整えてあげましょう!

はじめは凝った手づかみレシピでなくとも、茹でた野菜スティックやカットした食パンなどでOK!

手づかみ食べについてもっと知りたいという方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

https://papamama-baby.com/10month-baby-eat-by-hand/

【Q&A】よくあるお悩みにお答え!

赤ちゃんの離乳食に悩みはつきもの。赤ちゃんの成長と共にお悩みポイントも変わってきますよね。

生後10ヶ月によくあるお悩みをまとめてみました!参考にしてみてくださいね。

Q、「ちゃんと食べられているか」を見極めるポイントはどこですか?

生後10ヶ月程度で見るべきポイントは3つほどあります!

主に口の動きに注目してください。

①舌で食べ物を左右に動かしているか

②奥歯のほうへ移動して噛むことができているか

③唇をしっかりと閉じ、噛んでいる様子がみられるか

あとは、これまでの離乳食でもあったようにオエオエと吐き戻そうとしたりしないかなど、赤ちゃんの様子も確認してみましょう。

Q、「好き嫌い」「食べムラ」が出てきました。どうすればいいですか?

味の違いや感触の違いが少しずつわかるようになってくる時期。「好き嫌い」「食べムラ」は、赤ちゃんの意志がはっきりとしてきた成長の証。まずは、赤ちゃんの気持ちを受け止めてあげましょう。
パパ・ママとしては「あんなに喜んで食べていたのに食べなくなってしまった!」とショックに感じるかもしれませんが、この時期に見られる多くの「好き嫌い」や「食べムラ」は赤ちゃんの気分によるものです。”今はこれは食べたくないな””こっちの方が食べたいな”という赤ちゃんの気持ちを認めて、無理に食べさせないで様子を見ることが大切。
も効果的な方法は、苦手なものも食卓に並べておき、赤ちゃんが食べたいと思うのを待つこと。意外に感じるかもしれませんね。
機嫌がよい時に少し小さくしたものをすすめてみたり、パパ・ママがおいしそうに食べている姿を見せることで苦手な食材とも接する機会を残してあげてください。
本当の意味での好き嫌いはもう少し大きくなってからでてくるので、同じ食材でも切り方や調理形態を変えると食べてくれることもしばしば。
また、単に”自分で食べたい!!”という気持ちが強いために、パパ・ママの差し出すスプーンの食材を拒否する赤ちゃんもいます。
あまり、深刻に考えず、調理形態を変えてみたり、赤ちゃんの意志に任せて様子をみてみてあげてくださいね。

Q、食事中にご飯で遊んだり、動き回ろうとして食事に集中してくれません。

食事の途中で食事へ意欲が見られなくなったときは「もう満足!」のサイン。
立ち上がろうとしたり、キョロキョロしたり、パパ・ママがスプーンで食材を進めてもすぐに口を開けない場合は残してもいいので、切り上げましょう。
せっかく作った食事を残されるのは、悲しいかと思いますが、無理に食べさせて食事が嫌な思い出になっては元も子もありません。15~20分程度経っている場合は赤ちゃんの集中力も限界ですので、時間も参考にしてみてくださいね。
まだ全く食べていないのに、食べようとしない場合は食事の時間や食卓の環境を見直してみましょう!
食事の時間が早すぎることはありませんか?テーブルの上にいらないものが置いてあったり、テレビがついていたりしませんか?
いろいろなことに興味が出てくる時期。食事に関係のないものは赤ちゃんの目に入らないようにすることで、食事に集中できる環境を整えてあげてくださいね。

全部食べなくたって大丈夫!食べムラも”今だけ”と割り切って!

生後10ヶ月の離乳食のポイントは

月齢にあった食材を進める&ミルクは減らしていこう

手づかみ食べができる落ち着いた環境

赤ちゃんの口の動きに注目

食べムラや好き嫌いは赤ちゃんの気分によるもの深刻に考えなくてOK

赤ちゃんの意志が強くなり、赤ちゃんの機嫌に振り回されて疲れてしまうこともあるかもしれませんね。そんなときは一息ついて一度距離をとりましょう。

食事も無理に全部食べさせなくて大丈夫!食べムラも”今だけ”と割り切って考えてくださいね。

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