離乳食の時期になると気になり始めるのが「フォローアップミルク」です。ベビーフードを買うときによく目にしますよね。
「ミルク」と書いてあるけど、赤ちゃんが飲む育児用のミルクとどう違うの?離乳食と一緒に必ず飲ませるべき?母乳育児でも必要?
本記事ではそんな疑問に答えるべく、フォローアップミルクについて解説いたします。
フォローアップミルクってなに?
フォローアップミルクは、離乳食だけでは摂取できない栄養素を補うための補助食品です。缶・スティック・タブレットの3タイプがあります。
普通のミルクや牛乳との違いや何歳くらいまで飲ませるべきかなど、フォローアップミルクについて詳しく見ていきましょう。
育児用ミルクとの違い
育児用ミルクが母乳のような完全食であるのに対し、フォローアップミルクはあくまで離乳食完了期の補助食品です。主にカルシウムやミネラルを補うためのサプリメントのようなもの。
必ず飲ませる必要はありませんが、フォローアップミルクを飲むことで不足しやすい栄養素を補うことができます。
母乳やミルクではなく離乳食が食事の主役になってくる頃に飲み始めるのが一般的です。
牛乳との違い
それなら牛乳でよいのでは?とお考えになる方もいらっしゃると思います。ところが牛乳にはカルシウムが豊富に含まれている一方、案外鉄分が少ないのです。
フォローアップミルクは鉄分をはじめ、標準的な離乳食で不足しがちな栄養素を補えるように調整されたお子様専用の補助食品ですから、お子さんが飲んでくれるとパパママとしても安心できますよね。
何歳まで飲ませる?
各社フォローアップミルクのパッケージを見ると、3歳くらいまでとしているところが多いです。これはあくまで目安です。
何歳から何歳まで飲ませるべきものという決まりはないので、卒乳前後から食事がきちんとできるようになったとパパママが判断するまでの間と考えると良いでしょう。
フォローアップミルク活用法
親としてはお子さんがフォローアップミルクを飲んでくれていると栄養面で安心できますよね。離乳食が進まない場合はなおさらです。
ここでは実際どのようにお子さんに飲ませたらよいか、活用法をご紹介いたします。味が嫌いで飲んでくれないお子様にも飲んでいただける工夫もありますので、ご参考になさってください。
食後やおやつに飲ませる
基本は離乳食の後やおやつにスパウトやコップ、ストローを使って飲ませましょう。牛乳と同じような感覚です。少量でも3食出すと1日で結構な量を飲めますね。
離乳食の味付けに使う
フォローアップミルクの味が嫌いという赤ちゃんもいらっしゃるようです。そんなときは、離乳食の味付けに少量入れてあげましょう。
クリームシチューやパンケーキ、ヨーグルト、シェイク、スムージーなどに加えると抵抗なく召し上がれるお子様が多いです。乳製品と合わせるのがコツですよ。
防災グッズに入れておく
防災グッズに粉ミルクや液体ミルクを入れている方もいらっしゃることと思います。
卒乳されたらミルクの代わりにフォローアップミルクを一つ入れておくと、いざというときに安心できますね。
賞味期限は大体1年から1年半ありますので、一つ多めに買って防災グッズに入れておき、新しいものを買ったら取り替えるようにすると、賞味期限が切れる前に使えて良いですよ。
フォローアップミルクの注意点
使いはじめると便利なフォローアップミルクですが、いくつか注意したいポイントがあります。こちらは育児用のミルクと同じように考えていただければ問題ないと思います。
3つ挙げますので、見てみましょう。
虫歯に注意
舐めてみるとわかりますが、フォローアップミルクは甘みがあります。
また育児用のミルク同様歯につきやすいので、虫歯の原因になる可能性があります。飲み終わったら口をゆすがせる、歯磨きをするなどオーラルケアを心がけましょう。
賞味期限に注意
毎日使っていると意外と見落としがちな賞味期限。赤ちゃんの口に入れるものですので、しっかりと管理しましょう。使う前の確認を忘れずに!
ストローマグに注意
水や麦茶と違い、甘く栄養価の高いフォローアップミルクはストローの中に残るとカビやすいので注意が必要です。ストローマグを使った場合は毎回きちんとストロー用のブラシで洗いましょう。
ストローではなく、練習ついでにコップで飲ませてもよいですね。
フォローアップミルクは赤ちゃんの補助食品
一つ置いておくと何かと便利なフォローアップミルクについて解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
要点をおさらいします。
フォローアップミルクは離乳食で摂りきれない栄養素を補う補助食品
離乳食完了期から3歳までが目安
牛乳同様、飲むだけでなく料理にも使える
虫歯や賞味期限に注意
毎食栄養バッチリの離乳食を用意し、毎食キレイに完食してくれる場合は必要ないかもしれませんが、なかなかそう上手くはいかないですよね。
フォローアップミルクを置いておくと、お子様の栄養面だけでなく「食べなかった時はフォロミがあるから」というパパママの安心材料にもなります。
上手に活用して、楽しく育児なさってください。