「今、うちの嫁が不妊治療中で結構イライラしてて困っているんだよ」とという言葉をよく聞きます。しかし、「不妊の原因が半分以上男性側にある」ということは知っていましたか?
「まさか俺が」と思っている人がほとんどでしょうが、そういう人ほど可能性はあるのです。本記事では、男性不妊のことについてご紹介していきます。
意外!避けたほうが良いこと
精子は毎日精巣の中で作られています。そんな精子を守るために実は避けたほうがよいことを3つご紹介していきます。
禁欲はダメ
射精を何日か我慢したほうが妊娠しやすいのでは?と思っている人は多いのですが、それは誤解です。
むしろそれは逆で、禁欲はやめたほうが良いのです。精子は毎日作られますが、一方で死んでいきます。そのため、禁欲をしてしまうと古い精子が溜まり、精液全体の質が下がってしまうのです。
それよりも、新しく元気のいい精子が次々と送り出されるほうが妊娠には有利なのです。自慰行為でも構いませんので、溜めずに精子を出すことが元気な精子を保つポイントです。
股間を温めない
基本的に、股間を温める行為はダメとされています。そのため、サウナや長風呂はNGなのです。
また、股間が布で覆われてしまうと熱がこもってしまうので、ブリーフの方はトランクスへ変えて玉を温めないようにしましょう。意外な話だとパソコンを膝に置いて仕事をするのも精子に悪いとされています。
その理由としては、玉の温度が1℃でも上昇すると、精子の運動率は下がってしまうからなのです。ノートパソコンを膝に1時間置いて作業をすると、玉が約2℃以上上昇してしまうのです。そのため、避けたほうが良いでしょう。
育毛剤に注意
AGAの治療薬でフィナステリドを主成分とする治療薬の成分には男性ホルモンの作用を抑える働きがあり、抜け毛と同時に男性ホルモンの働きもブロックされてしまいます。
また、副作用として性欲がなくなってしまったり、射精がでにくくなってしまったり、精子の数が減少してしまったり、EDになってしまったりと、様々なことが起こってしまいます。
副作用が起こるのはわずかな割合ですが、妊活中は髪のケアはお休みすることをおススメします。
男性の産婦人科への距離感
産婦人科というのは、そもそも「女性の病院」という意識が男性にはあります。病院へ行って、女性に囲まれて「なに、この人」という目で見られるのは嫌なものです。
さらに、精子の採取がある場合は、変な部屋へ入れられて、自慰行為をして精子を出さなきゃいけないのか…と思うだけでも憂鬱になってしまいますよね。
不妊治療は必ず産婦人科に行かなければいらない?
「不妊治療は必ず産婦人科に行かなければならない」というのはありません。男性の場合は、産婦人科だけではなく泌尿器科でも精液検査はできます。
不妊治療には5つのステップがあり、最初のステップである「不妊基本検査」は産婦人科や不妊専門クリニックで受けるため、最初のステップは奥様だけが参加することも多いようです。
しかし、途中から参加したときに原因が自分にあることを知るのと、最初から参加して知るのとでは自分自身のダメージも確かに少ないのですが、それよりも奥様へのダメージが半減されるでしょう。
男性はどこから不妊治療に参加すべき?
前述したように、不妊治療には5つのステップがあります。
1. 不妊基本検査…妊娠に関係する機能を検査し、原因を特定する
2. タイミング法…いつセックスをすべきか、時期を医師が提案する
3. 人工授精…精子を直接子宮内へ注入して妊娠へ導く
4. 体外受精…排卵前に体外へ卵子を取り出し、精液を直接かける
5. 顕微授精…精子を1匹吸引し、卵子の細胞質内へ直接注入する
「これだけを見れば、男性はタイミング法まで参加しなくても大丈夫」と思ってしまう人が多いと思いますが、そんなことはありません。
もし不妊の原因が男性側にあった場合、いくらタイミング法を頑張っても効果は表れないのです。また、精子の状態によってはステップや治療方法が変わってきます。
しかし、最初から男性が参加しなかったために、「何度も病院へ通い、奥様が辛い思いをして、最終的についに原因は男性側にあるとわかった…」というケースが多いんです。
また、最初から参加していれば、多少なりともお金の節約ができる可能性が高いのです。
検査はリラックスして受けるのがポイント
いざ検査をするとなると、「原因が俺にあったらどうしよう」と不安になって尻込みする男性も多いため、
もし精液検査の結果がよくなくても、1回の検査で男性不妊と決まるわけではないので、心配しなくて大丈夫。と前向きに考えましょう。
また、その日の体調やストレスの溜まり具合などによって、結果が変わってしまうことはよくあることなので、もしもの時は、諦めずに再度トライしましょう。
妊活は二人で一緒にすることが大切
いかがでしたか?今回は男性不妊について色々ご紹介してきました。
3組中1組の夫婦が「赤ちゃんができなかったらどうしよう」又は「赤ちゃんができない」と悩んでいます。
不妊治療や妊活は奥様だけ、旦那様だけが頑張っていても結果は出ません。二人でい一緒に協力することが大切なのです。
ぜひ、本記事を参考に男性も妊活や不妊治療に積極的になりましょう。