昨今の感染症の流行で人の多く集まる所よりも、需要が伸びつつある田舎旅行。
小さな子どもとの旅行は、できれば人混みを避けたいですよね。
そして近年は机の上の学びだけでなく、実際に見て・触れて・体験する「旅育」が人気を集めています。
特に言葉を理解し始める3歳頃から、脳が出来上がる9歳頃までは、「旅育」に最も適した年齢だと言われています。
早い人だと、生後4か月ごろから「旅育」をしているご家庭も!
そこでおすすめなのが、自然が多く残る東北地方での「旅育」。
東北地方には自然の中で、子どもと遊べて学べる施設がたくさんあります。
今回は赤ちゃん~幼児期におすすめの、東北の「旅育」スポットと、赤ちゃん歓迎のお宿をご紹介します。
家族で旅行し学ぶ「旅育」とは
「旅育って聞いたことあるけど、どんなことをしたら良いの?」そう思っているママ、パパも多いのではないでしょうか。
実は家族で旅行するだけが「旅育」ではありません。ここでは「旅育」について詳しくご紹介します。
五感を刺激し、本物に触れる
「旅育」の中で最も重要なのが、五感を刺激すること。
いつも見慣れている景色とは違う世界を見ることで、観察力が身についたり、想像力が豊かになるというメリットがあります。
本物に実際触れてみることで、探求心や集中力も身に付きます。
海のにおいや波の音、綺麗な景色や、美味しいグルメなど「旅育」なら五感をフルに感じることができます。
色々な人との触れ合い
小さな子どもは、たくさんの人と触れ合う機会が少ないですよね。
3世帯が当たり前だった時代は、価値観の違う色々な人と交流をする機会が多くありましたが、今はなかなかそのようにはいきません。
「旅育」はそんな小さな子どもにも、たくさんの人と触れ合う機会を与えられます。
初めての人と挨拶を交わしたり、何気ない会話を通して学ぶことはとても多いでしょう。
協調性や、他人に気配りする気持ちを身につける良い機会にもなります。
もちろん家族との触れ合いの時間は、一生忘れられない思い出になりますね。
子どもの興味や学びを深める
「旅育」は家族旅行を通して、子どもの興味の幅を広げたり、深めていくことができます。
乗り物が好きな子は鉄道博物館へ行ってみるとか、生き物が好きな子は水族館や動物園などに行き、エサやり体験をしても良いですね。
お絵かきをしたり工作が好きな子は、絵付け体験や物作り体験なども楽しく学べるでしょう。
また自然の多いところへ行き、植物や昆虫など生き物の観察をすると、小学校からの理科の種まきにもなります。
本物に触れることで、命の大切さを学ぶことができますね。
たとえうまくできなかったとしても大丈夫!
子どもの「楽しかった!」「またやりたい!」が学びきっかけになりますよ。
大自然とグルメの街、福島~山形旅行
小さな子どもでも楽しめる、東北の「旅育」スポットを集めてみました。
ここでは福島~山形エリアをご紹介します。福島には生き物と触れ合える施設が。
山形にはグルメや、大自然と触れ合えるスポットがあります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
アクアマリンふくしま
海の博物館のような水族館「アクアマリンふくしま」。
生きた化石から始まり、近海で見られる魚はもちろんのこと、カラフルな熱帯魚やアザラシやトドなど、約800種類もの生き物を展示しています。
海の生き物だけでなく、ニホンアナグマや、ホンドタヌキなど陸の動物もいて飽きません。
また大水槽を見ながらお寿司屋が食べれたり、釣り堀で釣った魚を唐揚げにしてもらい、食べることもできます。
外のプールでは、ウニやヒトデ、ナマコなどを触るコーナーも。
夏には世界最大級のタッチプール、「蛇の目ビーチ」で水遊びをするのもオススメです。
館内には授乳室や、おむつ替えシート、ベビー向けの遊び場も完備されており、赤ちゃん連れにも優しい施設です。
「アクアマリンふくしま」から車で20分程のところには、赤ちゃん歓迎の旅館「いわき湯本温泉 鮮の宿 柏」があります。
東北サファリパーク
「東北サファリパーク」は、放し飼いの動物たちの中を車で入ることができる体験型の動物園です。
車は自家用車でも行けますが、レンタルやバスに乗り換えるのがおすすめです。
園内では自然の中で放し飼いになっている、ライオンやトラなどの肉食動物を近くで見ることができます。
草食コーナーではゾウやキリン、シマウマなどに車からエサをあげられます。
窓越しに、動物の顔が近くで観察できますよ。
サルや小動物コーナーでは、実際に触れ合うことも。動物が好きなお子さんには嬉しいですね。
全国にある他のサファリパークよりも、比較的空いているためゆとりを持って見ることができます。
館内には授乳室とおむつ替えシートがあり、赤ちゃん連れも安心です。
「東北サファリパーク」から車で9分程のところには、赤ちゃん歓迎の旅館「岳温泉 ながめの館 光雲閣」があります。
山形・庄内地方
「山形」を小さな子どもと旅するなら、「庄内地方」がおすすめです。
月山、鳥海山、羽黒山など山に囲まれていて、日本海に面した庄内地方は、海の幸も山の幸も、そして子どもの大好きな果物も美味しいエリアです。
季節の果物狩りが体験できるほか、夏は透明度の高い綺麗な海での海水浴や、冬はスキー場で雪遊びもできます。
夕方には日本海に沈む夕日が、とても綺麗です。
まさに、五感をフルに感じることができるエリアです。
クラゲで有名な「加茂水族館」や、工場見学ができる「オランダせんべいファクトリー」もあります。
米どころ庄内のお米を使ったおせんべいや、お団子の試食があり子どもに人気です。
お酒やご飯も美味しいエリアのため、ママやパパも楽しめますよ。
鶴岡市の湯野浜温泉には、赤ちゃん歓迎の旅館「湯野浜温泉 龍の湯」があります。
綺麗な景色と遊びがいっぱい、秋田~岩手旅行
ここでは小さな子どもと楽しめる、秋田と岩手の「旅育」スポットをご紹介します。
秋田には四季を感じられるスポットや、動物と触れ合えるスポットが。
岩手には自然の中で思いっきり遊んだり、物作りに挑戦できるスポットがあります。
どちらも子どもが、のびのびと楽しめるスポットです。ぜひ参考にしてみてください。
秋田市大森山動物園
秋田市にある「秋田市大森山動物園」。
広すぎず狭すぎずで、小さな子どもと回るのにちょうど良い広さの動物園です。
園内にはエサやりスポットがたくさんあり、動物が好きな子どもにはとても楽しいでしょう。
動物と触れ合えるエリアもあります。
また園内には小さな遊園地もあり、回数券を購入すれば乗り物に乗ることも可能です。
動物の展示と一体となっている大型遊具は、3歳から利用できます。
動物を見ながら、滑り台を滑ったり、ハンモックに寝転んだりできますよ。
園内には授乳室やおむつ替えシートが複数あります。また室内のキッズコーナーもあり、歩く前の赤ちゃんにも安心です。
「秋田市大森山動物園」から車で20分程のところには、赤ちゃん歓迎の旅館「秋田温泉さとみ」があります。
角館・田沢湖エリア
角館エリアには、武家屋敷通りがあります。
ちょっと大人な雰囲気にも感じますが、春には桜、夏には涼風、秋には紅葉、冬には雪景色が楽しめるスポットです。
季節を感じることも「旅育」の醍醐味ですよね!
のんびりお散歩をしながら歩くと、移動で疲れた子どもの気分転換にもなります。
美味しいご飯屋さんや、試食のできるお店もあるので、大人ももちろん楽しめます。
また車で10分程のところにはターコイズ色の川が流れる、抱返り渓谷があります。
そして田沢湖エリアには、山のはちみつ屋というお店があります。
1歳未満の子には注意が必要ですが、試食ができたり名物のはちみつソフトもあります。
ぷち養蜂場では、みつばちが蜜集めしている姿を間近で見ることができますよ。
そして田沢湖では遊覧船に乗ったり、20キロほどある周囲をドライブしても良いですね。
湖にはウグイが泳いでいます。エサをあげるとたくさん集まってきて、子どもも楽しめます。
角館・田沢湖エリアには、赤ちゃん歓迎の旅館「天然温泉 田沢湖レイクリゾート」があります。
小岩井農場
田沢湖から車で46分程で行けるのが「小岩井農場」。
ヨーグルトやチーズなどで有名な、日本最大級の総合農場です。
園内には小さな子どもでも楽しめるアトラクションや、食品や雑貨等の手作り体験施設があります。
約2,000頭の牛たちや、馬や羊、ウサギなど動物がたくさんいます。
エサをあげることもできますよ。
園内では美味しいスイーツやグルメも楽しむことができ、1日中遊べます。
広い園内には授乳室やおむつ替えシートが複数あり、赤ちゃんがいても安心です。
「小岩井農場」から車で14分程のところには、赤ちゃん歓迎の旅館「盛岡つなぎ温泉 湯守 ホテル大観」があります。
大自然の中でのびのび、ゆったり過ごそう
いかがでしたか?
東北には都会のテーマパークにはない大自然と、五感をフルに感じることができる「旅育」スポットがたくさんありましたね。
家族旅行の経験が多い子どもは経験が少ない子どもと比べて、自主性やコミュニケーション能力が高く、精神的に安定している傾向があると言われています。
「子どもが小さいと旅行は大変だな」と感じてしまいがちですが、子どもがいるからこそ行けるスポットもあります。
そして日頃育児を頑張っている、ママやパパの息抜きにもなりますね。
子どもの様々な可能性を育む、「旅育」にぜひチャレンジしてみてください。