子育てと仕事を両立するワーキングママ。今では珍しい存在ではなく、3人に2人がワーキングママであると言われています。
「母親が家にいるのは当たり前」という考えから「女性も働く時代」になったのにも関わらず、母親としての役割が変わっていないのも事実です。むしろ負担は増えたのではないでしょうか。
この記事ではなぜ子育てと仕事の両立は難しいのか、そしてを少しでもラクにする方法を紹介します!
どうして子育てと仕事の両立が難しいのか。
専業主婦だと子供のお世話をずっとしなくてはいけないことで息抜きが出来なかったり、ママ友以外の人間との関わりが少ないことで社会からの疎外感を感じたりしますが、
仕事をしているとママ友以外の繋がりが出来たり、子供以外の人間と関りができたりなど、メリットも多くあります。
なのに、どうして子育てと仕事の両立は難しいのでしょうか。
一日のスケジュールが合わない
幼稚園や保育園への送り迎えの時間と仕事の勤務時間を考えると一致しないのではないでしょうか。
さまざま理由でフルタイムで働きたいと思っていても、子供のスケジュールと仕事のスケジュールが合わなければ、両立は難しいでしょう。
しかも、子供の集団検診や予防接種などは基本的に平日の日中に行われることも多く、その度にお休みを取らなければいけなくなります。コロナ禍のこともあり、子供の体調が少しでも優れない場合や、体調不良であれば、急に仕事を休まなければいけないことも多々あります。
子供の事情に理解を示してくれる同僚や上司がいればいいですが、理解してくれない場合も多いといいます。また、休んで遅れた分はもともと休みだった日を勤務日とさせたり、残業させる会社も多くあります。母親として休みたい気持ちと会社に迷惑をかけたくない、というジレンマが、子育てと仕事の両立を難しくさせています。
自分の時間が全くない
平日は子供の保育園や学校の準備、食事の準備、掃除、仕事をしたりとフル回転していて、休みの日は平日と変わらず食事の準備や掃除をして、子供・家族サービスをしたりと大忙しですよね。しかも、夫も仕事をしているとなると、「休みの日くらい休ませて…」とか「美容院に行きたい」など言えず、自分にかける時間を割いてでも家族のために時間を使っているママは多いですよね。
独身であれば休日に趣味に没頭することでストレス発散になりますし、家にいれば子供たちがいない間にちょっと息抜きにカフェへ、なんてことも出来ますよね。
毎日をストレスなく過ごすには、やはりどこかでストレス発散しなければいけません。子育てと仕事を同時にこなそうとすればするほど、自分の時間がなくなり気持ちに余裕がなくなってしまいます。
夫の協力が得られない
夫婦共働きであれば子育てと仕事の両立は二人の共有のテーマではないでしょうか。ですが、これは理想論で、実際に子育てと家事を行ってくれる夫は少ないのではないでしょうか。
子供のお弁当作りから洗濯、食事の用意、お風呂の準備、寝かしつけ等、「ママがやって当たり前」に思っているパパは多いはずです。
ママは仕事から帰ってきて息つく暇もなくご飯の準備をしているのにパパはソファーで寝転がっていたり、朝もパパよりママのほうが起きるのが早く、みんなが準備している間に朝食の用意をしていたり、パパが把握している以上にママは動いています。
もし、ママがやっている半分をパパが行ってくれると負担が軽減となるのに、現状のままだとママの負担が多くなるばかりです。
両立のコツを徹底解説!
「そんなに大変であれば仕事を辞めたらいい」という声もありますが、家庭によって共働きをする理由は様々です。
子供が大きくなるにつれてかかってくるお金は増えていきますし、コロナ禍の影響で夫の給料が減ったために仕事をしなければいけない家庭もあるでしょう。また、仕事が好き!というママもいるのではないでしょうか。
これから子育てと仕事を両立させるコツを伝授します。今、子育てと仕事とのバランスがうまく取れずに悩んでいたり、毎日バタバタで疲れていたりするのであれば、是非参考にしてみてくださいね。
「完璧」じゃなくても大丈夫!
ママは完璧主義な人が多いです。ごはんはしっかり3食手作りで、主菜だけでなく副菜をつくったり、掃除や片付けまで…とにかく1から10まで完璧にこなしたいと考えているママは多いのではないでしょうか。しかも、それらが出来ていないとダメダメだと思ってしまうママも多くいます。
仕事でも完璧にこなしながら、家でも完璧にするのはなかなか難しく、ストレスがたまって疲れてしまいます。ストレスがたまって子供や夫にイライラをぶつけてしまうのはとても悲しく勿体ないことです。なので、「完璧にする」という概念を捨ててしまいましょう。
もちろん、仕事は責任を伴い他人に影響を与えることなのでしっかり役割は果たさないといけません。ですが、家庭では毎日手作りのごはんを作る必要なんてなし!掃除も片付けもこまめにするのはやめてみましょう。たまには、外食やテイクアウトをして包丁を使わない日をつくってみてはどうでしょうか。最低限の片付けはしなければいけませんが、毎日掃除機をかけているのであれば、1週間の頻度を減らしたり土日だけにするなど、ママが楽になる日を増やしましょう。
なるべく毎日気持ちよく過ごしたいのであれば、自動掃除機や食器洗浄機などの便利な家電に任せるのも手ですよ!
ネットスーパーに頼る
フルタイムで仕事をしていると休日はしっかり休みたい!と思っているママは多いのではないでしょうか。でも子供がいると「どこに連れてって!」とねだられたり、逆に「平日は遊んであげられていないから…」と子供との時間を優先したりしますよね。そうなるとスーパーに行く時間がもったいなかったりします。しかも、週末のスーパーは混んでいるので、少しでもリスクを減らすために平日の仕事終わりにスーパーに行くママもいますよね。
仕事終わりにスーパーにいくのも、週末に行くのも、どちらにしてもとても面倒で時間がもったいないですよね。
家族との時間だけでなく、自分にかける時間や体力・労力をセーブするために日々の買い物はネットで済ませてしまいましょう。
スーパーによっては子供の月齢や年齢によって送料が無料になったりするので、車でスーパーに行くより安く済むこともあります。また、ネットスーパーで購入することで必要なものだけを買うことができるので、スーパーでの誘惑や不必要なものを買うことがなく節約にもなります。何よりスーパーで過ごしていた時間がセーブされるので、家族との時間が増えたり自分にかける時間が増え、みんなハッピーになれますよ。
パートナーと役割を決める
何でもママがする必要はありません。パパがナチュラルに”ソファーに寝転がって夕飯が出てくるのを待っているタイプ”なのであれば、ママが抱える不満や大変さは心の中に留めているだけでは伝わりません。
どういったことが大変なのか、どうしてほしいのか、何をしてほしいのか、分かりやすく伝えてみましょう。今までやってきたことが当たり前のように「ママの仕事」として思われているのであれば、パートナーと腹を割って話しするのはとても勇気がいることだと思います。しかし、二人の子供のことなのに、ママだけが我慢したり、耐えるのは違うことですよね。
喧嘩腰や感情のままに願望を伝えると喧嘩になり得ることもあるので、以下のポイントを意識して話をしてみてくださいね。
要点を簡潔に伝える
相手の目をしっかり伝える
「ながら作業」をしながら話を持ち出さない
理解してもらって実行に移してもらったら、「ありがとう」と伝える
お互いの役割を見える化する
また、子供が熱をだした場合等の緊急で仕事を休まなければいけなくなったケースについては、しっかり話し合いをしておきましょう。
子育てと仕事の両立は大変だけど楽しい!
子育てと仕事の両立はとても大変で心が折れることも多々あります。ですが、社会とのつながりが出来たり、「ママ」としてでなく一人の「女性」として同僚から接してもらえるのはワーママならではの特権ではないでしょうか。
大変な両立をしっかりこなしているママはとてもかっこよく、子供もママも背中をしっかり見ています。ストレスをためてイライラするよりは、その大変さすら楽しみに変えてしまいましょう!