授乳中のチョコレートは「おっぱいの詰まり」や「赤ちゃんへのカフェインによる影響」が心配だと思っている人は多くいるでしょう。
そこで、本記事ではチョコレートを食べたことによって赤ちゃんにどんな影響を与えるのか、1日の食べる量の目安、食べ過ぎないようにするための工夫についてご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
赤ちゃんへの影響は?
授乳中のチョコレートは赤ちゃんへの影響が心配だというママさんは少なくないでしょう。
では、実際、チョコレートが赤ちゃんに与える影響はどうなのでしょうか?さっそく、見ていきましょう。
食べ過ぎなければママから赤ちゃんにいくカフェインは微量
母乳を通してママから赤ちゃんに届くカフェインやデオブロミンの量は、ママが摂取した量の「0.5~1.5%」ほどと、ごく少量ですが、ママの体質によって個人差があります。
「摂取量の0.5~1.5%なら赤ちゃんには影響がないんじゃない?」と思う人がほとんどかと思われますが、カフェインの影響をどれだけ受けるのかも赤ちゃんの体質によって個人差があります。そのため、赤ちゃんによっては、次のような症状がみられることもあります。
なかなか寝れないため不機嫌になる
目が冴えてしまうので興奮気味になる
興奮気味になるので落ち着きがなくなる
不機嫌になるので喜怒哀楽が激しくなる
と、このような悪循環が生まれてしまいます。カフェインやデオブロミンの覚醒作用によって脳が活発に働いてしまうため、「赤ちゃんには刺激が強すぎる」ということが言えます。
更に、赤ちゃんの内臓はまだ未発達のためカフェインを消化するのに2、3日かかってしまい、身体への負担は大きいので赤ちゃんへのカフェインはできるだけ避けるようにするのがいいでしょう。
また、カフェインの影響以外にも、チョコレートでアレルギー反応を起こすことが稀にあります。湿疹や蕁麻疹、喘息などといった症状が見られることもあるため、食べ過ぎには要注意です。
食べ過ぎとそうじゃないボーダーラインは?
ある研究では1日に「25g」程度のチョコレートを摂取すると酸化抑制効果があり、コレステロールの数値も改善させるという研究結果出ています。25gとは、板チョコ半分の量です。つまり、1日の適量は「板チョコ半分」ということになります。
チョコレートアイスやチョコレートクッキーなどは、チョコが何グラム入っているかわかりにくいのですが、カロリーや脂質など成分表を見て、「このぐらいならセーフ」だとか「これは超えちゃってるから我慢しよう」という形で自分で判断しましょう。
「じゃあ、カカオマスを使っていないカフェインレスのホワイトチョコはどうなの?」と疑問に思う人も多いでしょう。
しかし、ホワイトチョコは脂質が多いので、カフェインの心配はありませんが、脂質の摂りすぎにならないように気を付けて食べましょう。
カフェインだけではなく脂質にも注意
カフェインにも注意が必要ですが、「チョコレートは脂質」なので、どれだけの脂質があるのかを買う前にきちんと成分表をチェックするこをおすすめします。
また、個人差はありますが、脂質を多く摂取してしまうと乳腺炎を引き起こす可能性があります。
脂の過剰摂取によって、乳腺が詰まってしまい、母乳に白いツブツブが混じってしまったり、出にくくなったり、高熱などの炎症を引き起こしたりしてしまいます。
このように乳腺炎を引き起こした場合は、おっぱいを冷やす・マッサージするなどという対処法がありますが、母乳外来やかかりつけの病院で早目に診てもらうようにしましょう。
チョコレートを食べ過ぎないようにする工夫
授乳中に限られたことではありませんが、チョコレートを食べるなら適量を心かけることが大切です。
そこで、ここでは食べ過ぎないようにするための工夫を3つご紹介していきます。
1日に食べる量を決めて小分けにしておく
チョコレートなどの甘いものは1日に食べる量をあらかじめ決めておいて、小分けにしておくと「気づいたら食べ過ぎてた」ということを防いでくれます。
前述したように、チョコレートの1日の適量は板チョコ半分なので、半分ずつ袋に分けて入れておくことをおススメします。他のおやつとの兼ね合いも考えて量を決めるようにしましょう。
食べる時間や回数を決める
食べる量とともに気をつけたいのが、だらだら食べにならないようにすることです。
「1日中何かしらをだらだら食べている…」という状態は歯や体によくないので、朝・昼・晩の3食はもちろん、間食の時間もある程度決めておくことをおススメします。
一度にたくさん食べてしまうと血糖値が上がりやすく、結果的に太りやすくなってしまうので、「午前と午後に1回ずつにする」など、おやつの時間も何回かに分けて、1日に食べる分を少しずつ食べるようにしましょう。
必要以上に買わない
何度も買いに行くのがめんどくさいという理由で、一度に多くの量を買ってストックしておくこともありますが、家に甘いものがたくさんストックされているとついつい手が伸びてしまうものです。
それは、小分けにしていたとしても「いつもちゃんと守っているし、たまにはいいよね」とチョコレートの誘惑に負けてしま負けてしまう可能性が高いです。
そのため、自分をコントロールできる自信がないという方は特に、甘いものはストックしないようにすることが大切です。
授乳中のチョコレートの食べ過ぎには注意しよう!
いかがでしたか?本記事では授乳中のチョコレートは赤ちゃんにどのような影響を与えるのか?1日にどのぐらい食べても大丈夫なのか?についてご紹介してきました。
本記事で、多少なら食べても大丈夫だということがわかりましたね。
また、カフェインもコーヒーと比べると少量なので、食べすぎにさえ注意すれば特に心配することはないでしょう。
しかし、チョコレートの食べすぎは糖質やカロリー過多が気になるところなので、そういった意味で適量を心がけることが大切ですよ!