産後の高血圧に要注意!高血圧の問題点を解説

妊娠中は、血圧は基本的に妊娠前よりも低くなり、週数が進むとゆるやかに戻っていきます。妊娠中にかかりやすい疾患として「妊娠高血圧症候群」という病気がありますが、こちらは産後12週以降には血圧が元に戻ります。

しかし、出産を終えても血圧が高くなった状態のまま、ということがあるのです。今回は産後の高血圧はなぜ起こるのか、産後の高血圧の問題点とどのように改善していくのかを説明します。

産後でも血圧が下がらないことがある?

妊娠中、血圧は特徴的な変化を起こします。通常は妊娠20週までは血圧が下がり続け、そのあとゆるやかに元に戻ります。

これが下がらずに高血圧になってしまうのが、妊娠高血圧症候群です。妊娠高血圧症候群でも、産後12週くらいまでには血圧が下がってきます。

ところが、産後元に戻っていくはずの血圧が、なかなか下がらずに高いままのことがあります。産後に血圧がなぜ下がらないのかを説明します。

産褥期は血圧が上がりやすい状態

出産が終わっても、すぐに血圧が下がっていくわけではありません。産後にママの体が元に戻っていくまでの産褥期は、血圧が上がりやすい状態にあります。

特に出産後3〜6日は血圧値のピークと言われ、脳卒中などの高血圧由来の病気が発症する可能性が高い時期です。

また妊娠中に高血圧になる「妊娠高血圧症候群」ですが、これは妊娠20週から産後12週までの間に血圧が上がった状態をいいます。出産後12週以内に急激に血圧があがり、12週以降も下がらなければ、妊娠高血圧症候群と判定されます。

妊娠高血圧症候群は、ひどくなると命に関わる病気です。産後になかなか血圧が下がらずに心配な方は、病院を受診することをおすすめします。

血圧が下がらない原因とは

産後に血圧が下がらない原因は、いくつかあります。まず大きいのは、出産時の出血です。出血によって体中の血が少なくなるため、ママの体では大急ぎで血液を作って体中に送り出しています。

一気に多くの血液が送り出されるので、血圧が高くなるのです。

そのほかにも、赤ちゃんのお世話をすることによって起こる睡眠不足、疲労の蓄積、食生活の乱れやストレスも高血圧の原因となります。なかなか難しいことだとは思いますが、周囲の人に協力してもらって、規則正しい生活を送れるようにしましょう。

血圧が不安定なのはいつまで続くのか

産褥期の間は血圧が不安定ですが、胎盤がすべて体の外に出ていき、産褥期が開ける頃には血圧が下がっていくことが多いです。それまでの間は少しのことで血圧が上がってしまうことがあるので、食事や運動などできる範囲で気をつけるようにしてください。

特に時間がないからといって加工食品やインスタント食品を多用すると、塩分の取りすぎで高血圧になってしまうこともあります。バランスの取れた食事を心がけてくださいね

産後の高血圧の問題点とは

産後の高血圧は、産褥期の終わり頃に元に戻っていくことが多いです。しかし、自然に戻るからといって安心はできません。産後の高血圧は通常の高血圧と同じく、とても注意しなければならないものです。

産後の高血圧の問題点と、改善方法について解説します。

産後の高血圧はさまざまな病気の原因になる

産後の高血圧は、ただ血圧が高いだけ、というわけではありません。さまざまな病気の原因になるため、注意が必要なのです。特に怖いのが脳出血・脳梗塞・脳卒中といった脳の病気です。そのほかにも、肝臓や腎臓の機能低下が現れることがあります。

また産後の週数によっては「妊娠高血圧症候群」と診断されることがあります。妊娠高血圧症候群から回復しても、生活習慣病や腎盂炎などのリスクが高まります。

高血圧は自覚症状があまりないだけに、非常に怖いものです。自覚症状が出るころには、合併症が発症していた、ということもあります。医師の診断を必ず受けて、適切に対応してください。

産後の血圧の改善方法

まずは、医師の診断を受けるのが先決です。医師の指示に従って、薬を処方されるようであれば薬を飲みます。食事を気をつけて、という程度の指示であれば、食事を改善していきましょう。

塩分のとりすぎは、血圧の上昇を招きます。インスタント食品や外食は味付けが濃いことがあります。手間はかかりますが、自分で作る方が調整が効くので健康的です。また果物や野菜を積極的にとることをおすすめします。

中でも食物繊維の多く含まれるものや、カリウムが豊富なものが推奨されます。バナナやレタス、ほうれん草などは季節を問わずに手に入りやすく、料理も手軽にできます。

高血圧の予防は食生活と生活習慣から

高血圧は、非常に怖い病気を引き起こします。特に脳卒中、脳梗塞など脳の病気が起きてしまった場合は、命を落としかねません。そうならないためにも、産後の高血圧を防ぐことが重要です。普段から血圧を計るクセをつけて、記録しておくと良いでしょう。

産褥期は特に血圧が不安定になりやすい時期。食生活や生活習慣に気をつければ、ある程度は予防することもできます。特に食事は重要で、塩分を控え、食物繊維とカリウムを豊富に含んだものをとるようにするとよいでしょう。

少しでも不安なことがあったら、必ず医師に相談してください。ママの体は1人のものではありません。生まれてきた赤ちゃんのためにも、元気で過ごせるよう気をつけてくださいね。

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