「妊活は女性がするもの。」という時代は終わりました。最近では、妊活のために夫婦で産婦人科を受診する方が増えています。
妊活をするために、産婦人科に受診することが不安になるのは男性だけではありません。
実は、女性の方も心の中は不安でいっぱいです。また、パートナーの方が一緒に受診に付いてきてくれると、女性はとても安心します。
では一体男性の方は、妊活時にどのようなことをしたらいいのでしょうか。子どもが欲しくて最近妊活を始めた方や、妊活を始めようか検討中の男性の方は必見です。
妊活中に男性ができることとは?
妊活中に男性ができることは、「健康チェック」「パートナーとたくさん話し合う」「生活習慣の見直し」の3点です。
また健康チェックは、妊活前に必ず行うことです。女性の方も行うことなので安心して受けましょう。
また不安になっているのは、男性だけではなく女性も同じです。お互いに支えられるように、たくさん言葉を交わして気持ちを伝え合いましょう。
健康チェック
まず健康診断や精密検査を行い、健康に異常がないかどうかと、精子が活発に動いているかなどを調べます。
この健康チェックをもとにして、治療を行うので大切な検査になります。
昔は精密検査を受けることに抵抗がある男性の方が多かったですが、今の時代では多くの男性の方が精密検査を受けています。
理由は妊活に対しての認知度が高くなり、受診へのハードルが低くなったからだと言われています。不妊の原因は、女性側にあるだけでなく男性側にも問題がある可能性もあります。
そのことに気づくためにも、受診する際は女性だけではなく男性の方も一緒に受診された方がいいでしょう。
パートナーとたくさん話し合う
妊活で必要なことは、夫婦がお互いにどのような状態であるか共有し合うことが大切です。「女性側のことは、自分には関係ない。」と考えずにパートナーと手を取りあって協力して乗り越えましょう。
さらに、お互いに不安なことを話し合うことも重要です。妊活をすることで心身共に疲れてしまう可能性もあるので、つらいときはパートナーに話を聞いてもらってストレスを発散できるようにしましょう。
生活習慣の見直し
妊活を始める際には、生活習慣の見直しをしましょう。慢性的な睡眠不足やストレス過多が続くと、精子が正常に作られない原因になるおそれがあるからです。
早寝早起き、栄養のある食事を摂取するなど、規則正しい生活を心掛けましょう。
日常生活で気を付けること
妊活中の男性が日常生活で気を付けたいことは、次の2点です。
禁煙
サウナや長風呂
精子を生成する上で、あまりいい影響を与えないといわれている行動を紹介します。
禁煙
喫煙することで、妊活に悪影響を及ぼす可能性があります。
喫煙すると、血管が収縮して血流が悪くなります。血流が悪くなると男性器に悪影響を与え、ED(勃起不全)を起こす原因になるおそれがあります。
またパートナーの近くで喫煙すると、受動喫煙でパートナーにまで悪影響を及ぼしかねません。
妊活を本気で始めたいなら、禁煙することをおすすめします。
サウナや長風呂で温まりすぎない
精子は熱にとても弱く、1℃でも温度が上がると精子を作る構造に悪影響を及ぼします。特に精子が作られる場所でもある「精巣」を温めることは避けましょう。
またサウナや長風呂で身体を温めすぎてしまうことも、精子にはあまり良くありません。
膝の上でPCを操作したり、身体を締め付けるようなパンツを履いたりすることも避けましょう。元気な精子をつくるためにも、精巣を温めすぎないようにしていくことが大切です。
食生活について
妊活をする上で大切なことは、「栄養バランスのとれた食事を摂取すること」です。日常的にジャンクフードを食べていると、精子の生成に悪影響を及ぼす可能性があります。
男性の生殖機能を低下させないためにも、栄養バランスを考えた食事を心掛けましょう。
摂りたい食事
栄養状態を良くすると、精子の状態が改善される可能性があります。妊活を始めたら、規則正しい食習慣を心掛けましょう。
特に亜鉛やビタミンE・ビタミンCは、良い精子を作るために必要な栄養素となります。
サプリメントからでも摂取できますが、過剰摂取をすると身体によくありません。まずは食事から取り入れてみましょう。
避けたい食事
逆に避けたい食事は、ファストフード・インスタント系の食べ物や味の濃い物。ついつい手軽に食事を済ませたい気持ちもわかりますが、妊活のためにも控えていきましょう。
どうしても食べたい場合は、ポテトの代わりにサラダを選んでみたり、飲み物をジュースではなく無糖の飲み物にしたりして
栄養不足にならないように気を付けましょう。
妊活は夫婦2人で行うもの
妊活は夫婦2人で行うものです。どちらか1人が頑張ってもいけません。もし妊活を続けることがつらくなってきたら、パートナーとたくさん話し合いましょう。
また、かかりつけの医師に相談するのもおすすめ。とにかくストレスをためてしまうことが一番いけないことです。
2人でたくさん話し合うことで、「一緒に頑張っている」という意識も生まれ、夫婦仲も一層良くなります。
できるだけ、妊活のプレッシャーを感じたまま過ごすことがないように気を付けていきましょう。